2012年05月18日

ジェシカ・ベック「午前二時のグレーズドーナツ」

タイトルと表紙のイラストを見ただけでドーナツを食べたくなる。訳者の山本やよいさんに送っていただいたのをすぐに読みはじめて翌日読んでしまった。ドーナツを食べたくなる本やでと友だちにいったらすぐに二人が注文した。ドーナツでなくてこの本をね。

アメリカ、ノースカロライナ州にある人口5001人の町エイプリル・スプリングスで、スザンヌ・ハートはドーナツの店〈ドーナツ・ハート〉を経営している。俳優のマックスと結婚していたが、夫の浮気がわかって離婚し、離婚手当で店の権利を手に入れた。
毎日午前2時には店にきてドーナツ作りをはじめ、正午には後片付けをすませて店を閉める。おかげで夜の8時以降のデートの可能性はゼロ。でもマックスと別れて以来男性に興味がもてないでいる。アシスタントのエマは2時半頃にやってくるが、今日はお休みの日でスザンヌは一人で働く日である。

外で車の音がしたので照明をつけると、スキーマスクをした男が店の前に人の身体を投げ出して車で走り去った。よく見ると知り合いの銀行員パトリックですでに死んでいた。
警官たちが帰った後、ドーナツ作りをはじめる。パンプキンドーナツを作り終えてプレーンなケーキドーナツ(プレーン、ブルーベリー、チェリー)を作り始める。この手順を読んでいるとだんだんドーナツが食べたくなってくる。
常連のジョージが来ていつもの通りの注文をしてから、噂を聞いたが何があったかほんとのことを話してくれという。ジョージは10年以上前に警察を辞めた元警官である。
州警察捜査官のジェイク、警察署長と警官たちが捜査をはじめているが、ジョージや親友のグレース、近所で衣料店をやっているギャビーが協力してくれてスザンヌは自分なりに調べ始める。
そして、ジェイクと食事に行く仲になる。いっしょに行ったイタリアン・レストランの料理が、これまたおいしそうでコージーミステリの醍醐味をたっぷり味わえる。お約束のレシピ〈ドーナツの作り方〉が巻末にいっぱいあります。
近くにおいしいドーナツ屋さんがなくて、わたしはまだドーナツを食べてない。
(山本やよい訳 原書房コージーブックス 838円+税)

2012年05月17日

ダルジール警視のヨークシャーパーキンを食べた

最後の作品「午前零時のフーガ」、ダルジール警視はホテルのテラスで、濃いヨークシャー・ティーをポットで頼み、あと、パーキンもいいな、と注文する。〈ヨークシャー名物の生姜と蜂蜜のケーキ〉だと註があったが、パーキンはどんな味がするのだろうと気になって、「パーキン食べてみたい」と去年の日記に書いた。訳者の松下祥子さんが〈レジナルド・ヒル〉で検索したら当日記が出てきたそうで、「ミステリマガジン」に作り方を書いてくださった。わたしはケーキは食べるけど作らないのを知っているSさんが作ったのを今日送ってくださった。持つべきものは友♪ 昼食後と夕食後に厚切りしたのを濃い紅茶で食べた。うまかった。まだ明日の分もあって幸せ◎

ヴィク・ファン・クラブの会報に彼女が書いた作り方を引用させてもらう。
【ゴールデンシロップ110g 黒糖蜜25g バター75g ブラウンシュガー75gをボウルに入れ、弱火にかけて溶かす。 ここにオートミール175g 小麦粉75g ベーキングパウダー小さじ1杯 生姜粉小さじ1杯と塩ひとつまみを混ぜ入れ、さらに卵1個と牛乳大さじ1杯を加えて混ぜたらケーキ型に流し込み、140度のオーブンで1時間半ほど焼く。】

オートミールはわが家の常備品でスープに入れたりお粥にして食べている。それで気がついたのだが、うちで買うのは健康食品店で普通のオートミールだ。一度だけ砕いたオートミールを知らずに買ったが、あれはケーキ用だったのだといま気がついた。オートミールを入れたケーキがあるなんて知らなかった。検索したらオートミールを使ったパンケーキの作り方があって、これならカンタンそう。
(松下祥子訳 ハヤカワポケットミステリ 1800円+税)

2012年05月16日

今日も今日とて会報づくり

今月のヴィク・ファン・クラブの会報づくりはさっさといってあと表紙とあとがきだけになった。のんびりやって18日には送る予定。早くできたのは10日からこっち夜の外出をしていないからだと気がついた(笑)。ほんまに日にちに余裕ができると気持ちが楽だわー。いっときよりページ数が少ないこともあるかな。
311以来とても原稿が多かったし、わたしも伝えたいことがたくさんあってページ数がどんどん増えていた。その前はサラ・パレツキーさんの来日関連記事でいそがしかった。結果赤字を出している。

とにかく毎月会報を送るとほっとするが、すぐにまた会報の時期がくるという繰り返し。会員の方々の反応があるのがうれしくてずっと続けてきた。
でも、今年中にこの状態を変える。ネットで読んでもらえるものは紙に移さないことにした。それをみんなに聞いたら、ほとんどの方がネットのある暮らしをされているようだ。ページ数を減らして会費を値下げする。会報をPDFで配布するという案もあるのだが、やっぱり紙にこだわりたい。そして時間ですね。自分の時間を増やそうと思う。

2012年05月15日

猫メシと海苔メシ

ここ数日よく冷える。今日はまだマシだけど昨夜はDVDを見るのに足元に膝掛け毛布をかけてた。そんなもんで今夜は油揚げの入った湯豆腐。ほうれん草と葱と春雨も入れた。それで日本酒を飲んだので、ご飯のおかずは漬け物と納豆。
たくわんがあったので、むかーしおばあちゃんに教えてもらった猫メシを思いついた。たくわんを細かく刻んでかつお節と醤油を入れてかき回す。それを温いご飯と混ぜて食べる。混ぜていると日本的香りが漂う。今度のおにぎりはこれでいこう。ご飯のもう一杯は海苔メシ。これはもう海苔と醤油の香りが漂ってうまい。大森の守半の海苔と有機醤油だもん、うまいわ。

2012年05月14日

そば粉のケーキ

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ツイッターですごくおいしそうなケーキの写真を見た。生クリームやイチゴをつかったいわゆるケーキではなく、玄米色のベースに木の実や手作り砂糖菓子のようなものがぎっしりとつまっている。まるで「リンバロストの乙女」のエルノラのお母さんがつくったようなケーキ。いまの日本では高価な材料なんだろうな。
いいな、いいなと叫んでいたら、相方がそば粉のケーキをつくろうや、使っているものは安価だが思想的には同じや(笑)。
相方はわたしと違ってレシピを読んでそのとおりにしっかりとつくる。特に丸元淑生さんの料理本から学んでいる。そば粉のパンケーキもそこにあって、ビタクラフトの鍋でときどきつくっている。
最近ジャムに凝ってカシスやベリーなどいろいろ買っているが、今日はイチゴジャムにした。うまかった〜
久しぶりに写真を入れてます。

2012年05月13日

パスコーとハリウッド映画 「ダルジール警視と四つの謎」

まだまだ読んでいるレジナルド・ヒルのダルジール警視シリーズ。昨日は短編集「ダルジール警視と四つの謎」を読んだ。初期のころの四つの短編なのだが、ダルジールとパスコーとウィールドがはじめて出会う「最後の徴集兵」が楽しい。ずっと彼らの活躍を読んできた者にとっては、こうして3人は出会い働いてきたのかと感慨無量的な気分になる。

ダルジールとパスコーが陥る危ない場面のときに、パスコーがハリウッド映画の名台詞できめるのがおもしろい。優等生ぽいパスコーにいたずらっ子のような三枚目的なところがあるからこのシリーズはおもしろいのだ。
【「遅れる、遅れる、とっても大事なデートに遅れる」(「がんばれ、巡査」から)パスコー刑事は歌った。窮地に立たされると、彼はお手本となる対処法をいまだに映画に求めてしまうのだ。】
作品の最初が↑で、それからページを繰ると、「お熱いのがお好き」「キー・ラーゴ」「戦場にかける橋」「栄光の調べ」「静かなる男」「ワイルド・パンチ」「誰が為に鐘は鳴る」「シェーン」「巌窟王」「バグダットの盗賊」と映画の主人公の台詞や動きを思い出して、いまの自分のやるべきことの規範を求めようとする。

レジナルド・ヒルさん、楽しんで書いてはります。

後期の作品「ダルジールの死」では、パスコー主任警部はずっと上の組織CAT(合同テロ防止組織)本部に呼ばれてマンチェスターで働くが、自分からヨークシャーに帰ることに決める。そのときのパスコーの「カンザスに帰ります」(原注「オズの魔法使い」より)と決めた台詞に爆笑。
(秋津知子他訳 ハヤカワ文庫 820円+税)

2012年05月12日

自炊より先に

ときどきiPadで本を読む。青空文庫のアプリを入れたのがとても読みやすいのだ。縦書きでめくりやすい。岡本綺堂の「半七捕物帳」は何度も読んで、半七の言葉を覚えているほどのをまた読めてるし、久生十蘭の「顎十郎捕物帳」は昔一度読んだだけだったのをまた読んでいる。横光利一や坂口安吾も再読できてありがたい。なんと、ロマン・ローランの「ジャン・クリストフ」だってあるのだ。中学校のときに読んで感激したっけ。

〈本棚〉を見ていたらわたしの生涯愛読書のトップである「小公女」があった。小学校低学年に読んで以来、何百回も読んでいる本である。ずっと持っているのは岩波少年文庫で30年くらい前に買ったので赤茶けて汚い。青空文庫のほうは菊池寛訳というのがよい。岩波版を買う前は家にあった姉の本でその版を読んでいたかもしれない。これはよい。決断が早いので(笑)、古い本は即座にゴミ箱へ。
ゆっくり調べたら青空文庫に入っている汚い本がいろいろ出てきそう。自炊するより前に不用本を調べるほうが先だな。

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