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久守和子/中川僚子編「〈インテリア〉で読むイギリス小説」

昨日この本を借りてきたと書いたんだけど、読みだしてみると、翻訳のあるものはほとんど読んでいるので、そのインテリアからの言及がおもしろくてたまらない。持って歩いて2/3まで読んでしまった。13人のイギリス文学研究家がテーマ毎に作家を取り上げて書いている。いままで読んだところでは、ジェイン・オースティン、ジョージ・エリオット、チャールズ・ディケンズ、ウイリアム・モリス、オスカー・ワイルド、ブロンテ姉妹と18・19世紀の作品をたどりながら、インテリアと主人公と作家についての考察していく。
「高慢と偏見」のエリザベスがダーシーの屋敷を好きである理由もわかったし、ディケンズの荒涼館の二つの館のこともわかった。
中でも、今回勉強になったのは、久守和子さんの『〈インテリア小説〉としての「嵐が丘」』である。バルテュスが「嵐が丘」の挿絵を描いていたのは知っていたが、見たことがなかった。そのペン画15枚のうち6枚が掲載されている。そしてその絵を解読しているのだが、納得できるものだった。でももっと驚いたのは口絵にあるカラー図版「キャシーの化粧」(油絵 1933年)である。挿絵を発展させたもので、登場人物のキャサリン、ヒースクリッフ、召使いのネリーの3人がいるのだが、現代の男女になっている。3人のそれぞれの表情が「嵐が丘」のそれぞれであることがすごい。これを知っただけでもよかった。

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2003年12月07日 11:44に投稿されたエントリーのページです。

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