「剣客商売」をはじめて読んだのははるか昔のことで、そのときは「鬼平犯科帳」のほうがずっといいと思った。それで何冊も持っていたのを、いつまででもいいよって人に貸して、そのままになってもなんとも思っていなかった。
今週からテレビの新番組で「剣客商売」がはじまった。出演者はこの前と同じ顔ぶれで、秋山大治郎と三冬に子どもができている。この物語いったいどこまであるんだろ。わたしはそこまで読んでいなかった。
それで近所の小さな本屋にも池波正太郎の本は揃っているので、1冊目だけ買って読みだしたら、そのおもしろいことったらない。昔はこの味がわからなかったのね。秋山小兵衛が大治郎に語る言葉を長いけど引用します。
「年をとるとな、若いときのように手足はきかぬ。なれどそのかわり、世の中を見る眼がぴたりと決まり、若いころのように思い迷うことがなくなる。これが年の功というやつで、若いころにはおもってもみなかった気楽さがあるものよ」
わおっ・・・そうよね、そうよね、わたしも秋山小兵衛の半分くらいのところまではきていると思いたい。だってこの言葉身にしてみてわかるもん。いろんなことを通り越した気楽さがあるのよ、年をとると。だからとても陽気になれる。わたし、もうちょっとで人生の達人になれるかも(爆)