さっきニュースステーションを見ていたら寺島しのぶが出ていた。今年の主演女優賞を総なめしているんだそうだ。よかったねとお祝いを言いたい気持ちである。
わたしはテレビで前回の「剣客商売」を見るまで寺島しのぶを知らなかった。三冬になっている彼女を見て、感じの良い人やなぁと思っていたら、女性週刊誌の広告で「捨てられた」とか「見返した」とか出ていて、そんなに有名な人だったのかとびっくりした。
実際年齢より10歳も若い役ということで、違和感がある人もいるようだが、原作を改めて読んでみると、昔の人は成熟が早いので、三冬ははたちと言っても、いまの20代よりもずっとしっかりしている。寺島しのぶの落ち着きがちょうど似合っているとわたしは思う。
「剣客商売」3冊目を読み終わった。「陽炎の男」でお風呂に入っている三冬が二人の男に襲われる。一人を叩きつけ、もう一人は両目に指を電光の如くに突っ込み、衣類を素早く着て大刀をひっさげる。そして庭に出て、第三の男に「何者じゃ!!」。
よいぞ、三冬さま! わたしは読みながら三冬を寺島しのぶに当てはめていた。
それはそうと、彼女のお母さんは藤純子(昔の芸名)だそうだ。わたしは1970年前後に東映のヤクザ映画をたくさん見た。藤純子ははじめは鶴田浩二や高倉健の相手役の芸者なんかをやっていて、それも哀切な感じがよかったけれど、「緋牡丹博徒」のシリーズでは任侠道の女性を生きていて、その姿がたまらなく美しかった。(新潮文庫 514円+税)