内藤ルネ編集の雑誌「薔薇の小部屋」は1978年の夏と秋の号があり、そのあとは出なかったようである。そういえば、次の号が出ないかと本屋を探したことを思い出した。ほんまになんとも言いようのないおかしな雑誌で、買ったときからくすぐったい感覚があった。でも捨てかねてずっと持っている。
もう十数年前になるが、美術家の友人に見せたらすぐに全部のカラーコピーをとったので驚いた。あのころのカラーコピー代金は高かった。こりゃ大事に持っていなきゃと思ってしまいこんだ。その後は忘れ去っていたが、このページを書くテーマを考えていて、「ふらんすどんぶり」を思い出した。1999年10月に書いているのだが、フランス人がカフェオーレを飲む、大きめのご飯茶碗のようなもののことである。それをこの雑誌の編集者、内藤ルネさんは「ふらんすどんぶり」と称していたということを書いている。
実は今日、それ(Googleで“雑誌「薔薇の小部屋」”を検索したら1ページ目に出てきたのでびっくり)を読んだと思われる方からメールがあって、処分するつもりがあるなら譲ってほしいとのことである。
あわてて出してきて拾い読みしたら、これがおもしろいんですね。うーん、せっかくだけど譲れません。森茉莉、田辺聖子、宇野亜喜良、城夏子、北林谷栄、美輪明宏、四谷シモン、竹内てるよ、砂山健、等々錚々たる書き手である。もちろん、中原淳一、松本かつぢ、内藤ルネの絵がちりばめられている。斉藤亢のすごい写真もある。宝塚紹介の記事もある。数日楽しんで大切にしまいこんでおこう。