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嶽本野ばら「エミリー」

昨夜のテレビ「10代しゃべり場」で嶽本野ばらさんを見たあと、久しぶりに「それいぬ」をあちこち拾い読みした。展開されている乙女論は何度読んでもおもしろい。“なんでそんなにわたしのことがわかっているの”って感じなんである。
だけど、嶽本野ばらが好きだと言ってるわりに、小説は「ミシン」しか読んでいないのに気がついた。買おうと思っていた「エミリー」もまだ買っていない。めちゃくちゃ読みたくなって、相棒が堀江の貸本屋「ちょうちょぼっこ」へ行くというので、ついでに借りてきてもらった。3つの短編小説が収めてあるうち、本のタイトルになっている「エミリー」をすぐに読んだ。
「エミリー」って、エミリー・ディキンソンか、エミリー・ブロンテかと思っていたのだが、それは古くさい文学少女の考えで、このエミリーはお洋服のブランド Emily Tnmple なのであった。主人公の少女は学校から帰ると、Emily Tnmple cute のお洋服を着て、八王子の自宅から原宿ラフォーレの前まで毎日やってきて、人の目から隠れるように地べたに座って過ごしている。学校でひどいイジメにあっているが、Emily Tnmple cute の服を着ていることによって自分を保っている。そんな彼女に声をかけたのが、SUPER LOVERS の服を着た少年だった。彼は彼女と同じ学校に通っているが、放課後この近くの絵画教室に通っている。彼は体育部の少年に憧れて自分が同性愛者であることを知ったが、相手にホモと言いふらされて学校中に知られてしまった存在である。彼は彼女のことを、イジメにあっている有名人として知っているという。二人の哀しいまでの純愛に酔ってしまった。

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2004年03月20日 17:34に投稿されたエントリーのページです。

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