サンテレビでやっていたので、また「足ながおじさん」(1955)を見てしまった。フランスのバレリーナ、レスリー・キャロンをヒロインのジュディにしようと、出身をフランスの孤児院にして、アステアは仕事でパリに行って偶然の出会いという設定になっている。彼の匿名の援助でアメリカの女子大の寮に入ったジュディは、毎月おじさんに手紙を書くよう言われているが、秘書が読むだけである。でも健気に“ジョン・スミス=足ながおじさん”に手紙をたくさん書く。
2年間に溜まった手紙を秘書と執事に読まされたアステアは、興味を持って大学のパーティに行き、ジュディといっしょに踊り、夢中になってしまう。喜劇的なシーンも数々あってハッピーエンド。
わたしはフレッド・アステアのダンスに一時夢中になっていた。ジンジャー・ロジャースとコンビのRKO時代の作品が特に好きで、レーザーデスクでたいてい揃っている。パソコンが日常化するまではレーザーデスクが日常だった時代の話である。アステアのダンスの相手として、ジンジャー・ロジャースの次に好きなのがシド・チャリシーで、特に「バンドワゴン」(1953)の中の「ガールハントバレエ」は何度見ても素敵だ。いままで何回か「足ながおじさん」を見ているのに、覚えていなかったが、「ガールハントバレエ」と装置も衣装もほとんど同じ踊りがあったのにはびっくりした。「バンドワゴン」そしてシド・チャリシーのほうがずっといい。レスリー・キャロンは可愛くてハードボイルドな役は似合わない。アステアとしっとり踊るところも、ジンジャー・ロジャースを思わせるところがあったが優雅さに欠ける。でもジュディの若さと愛らしさはよく出ていた。なんて書いているけど、50年も前の映画なんですね。