「鬼平犯科帳」を読む楽しみのひとつに食べることがある。それで本編を探す手間が省ける便利な「鬼平料理帳」を台所において、季節が変わると開いて参考にしている。四季にわけて各12種ほどの料理が載っている。春の部に「鮎並(あいなめ)の煮付け」があってうまそう。食べたいと思うのだけれど、最近はあまり見かけない。春よりも初夏の魚だと思うのだけど、どうかな。もっとも見かけても高いから買えないのでどうでもいいけど。
今日はカワハギが安かった。大きいのが2匹で300円。鍋物に飽きて買う人がいないのではないかしら。今日は寒いくらいだから鍋にしてもよかったが、なんとなく春なのにと思って、煮付けることにした。捌くのと煮るのは相棒の仕事である。肝が大きい上に子持ちやでと張り切って料理してくれた。魚は姿のまま、大きなビタクラフトの鍋で白ネギと薄めに煮付けて皿に盛り、残った汁に醤油を足してちょっと煮詰めて魚の上からかける。手際のよい仕事である。うまかったです。
今夜の献立は、日本酒(呉春)を冷やして、カワハギの煮付け白ネギ添え、山芋短冊、ごはん、みそ汁(たまねぎ)、蕗の佃煮、黒ごま、酢かけ梅干し、焙じ番茶。(佐藤隆介編 鬼平料理帳 文春文庫 400円)