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江國香織「きらきらひかる」

関東方面に住んでいる姪が上等のチョコレートとネコグッズと江國香織の文庫本を4冊送ってくれた。彼女とは長いこと音信不通みたいな感じだったが、メールというものができ、このページも読んでくれるようになって、お互いをとても近くに感じるようになった。かなりの読書家で、ミステリーではクレイグ・ライスがことのほか好き、若いのに「怪盗ニック」「悪党スターク」が好きという変わり者である。最近は女性探偵ものに目覚めたので、あれこれとメールでしゃべりあっている。わたしがまだ江國香織の本を読んだことがないと言ったら、さっそく持っている本を送ってくれた。
書名を知っている「きらきらひかる」から読み出したら、これがとてもおもしろくてやめられない。短いし一日で読んでしまった。読まず嫌いですみませんでした、と言わねばならない。
夫の睦月は勤務医で、妻の笑子はアルバイト程度のイタリア語翻訳をしている。見合い結婚をして10日、睦月は同性愛者であり、笑子はアル中に近い酒飲みである。睦月には紺という恋人がいる。この3人に睦月と笑子の両親がからみ、医師の友人がからんで物語はすすむ。こう書いたらどろどろした話みたいだけれど、主人公の3人の細やかな気持ちや行動で、とても繊細な恋愛小説になっている。笑子というちょっとない主人公の名前が、すこし雰囲気に笑いをかもしだしているところもうまい。
こういうシチュエーションでしか現代の真実の愛は語れないのではないかと思わせる。あと3冊はどうだろうか。

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2004年05月09日 21:11に投稿されたエントリーのページです。

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