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「剣客商売」はハードボイルドだ

「剣客商売」、これはハードボイルド私立探偵小説だよなぁ。まるでヴィク・シリーズだと感心しながら読んだ。比べて「鬼平犯科帳」シリーズのほうはハードボイルド警察小説だと思う。
「剣客商売」はヴィクに比すべき秋山小兵衛がいて、ロティ役にはちゃんと医師の小川宗哲がいる。サル・バーテルのバー「ゴールデングロー」や「ベルモント・ダイナー」のように、料亭「不二楼」や「元長」がある。弁護士のカーター・フリーマン、なんでもやってくれる警備会社「オールナイト・オールライト」のストリーター兄弟がいるように、弥七や傘徳や又六がいる。
事件は小兵衛や大治郎が道路や蕎麦屋で出くわしてはじまることが多く、よく見れば昔知った顔とか、世話になった人に関わっていることが多い。そして事件に深く関わっていくと、悪徳武士がいて、徳川幕府の中心にいる田沼意次にまで関わりが及ぶ。まるで、従兄弟や叔母や姉妹のように育った女性の事件に関わって、調べていくうちに政治や経済の中枢の腐敗にいたる、ヴィク・シリーズの事件のようだ。
小兵衛には若い妻のおはるがいるが、ヴィクにはミスタ・コントレーラスがいる(これは冗談)。

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2004年06月22日 21:26に投稿されたエントリーのページです。

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