「 Derck Jarman's Garden 」(デレク・ジャーマンの庭)という本の名前を知ったのは、1997年に出た前田まゆみ「わたしのリトルガーデン12カ月」でだった。デレク・ジャーマンは1994年にエイズで亡くなった映画監督で、彼が晩年につくった庭を Howard Sooley が撮影した本である。前田さんの文章を読んで、本の表紙の写真を見て、欲しくてしかたなくて洋書店に行ったときは必ず探していたのだが、見つからなかった。いつのまにか諦めていたが、最近、相方のほうから話題が出て、改めて欲しい熱が再発した。翻訳本が出ていたらしいが、その出版社がつぶれたそうだ。もしかしてとアマゾンで検索したら、なんと原書(2,995円)の在庫ありだった。さっそく注文したが、土曜日の夜中に注文したのが今朝届いた。
大喜びで封を開けると、表紙は表側は三つに分かれていて、とても美しいデレク・ジャーマンの上半身(帽子を冠ってブルーのTシャツを着ている)、1本の紫色の花、土と小石の間から出ている植物の芽の写真がありとても静かな印象。裏側は荒れ地のような場所に咲く花々とオブジェ群が立つ。表紙だけで生と死を感じさせる。
庭仕事をしているデレク・ジャーマンの写真が何枚かあるが、膝のところが破れたズボンとか古ぼけた上着などの着こなしがものすごくステキだ。なにげない色づかいがすごくおしゃれ。病気が進行していてやつれているんだけど、気品があり透徹した目はすでにあの世を見据えている感じがする。