いまどきレーザーディスクというと、それなんですかと聞かれそうである。「デブラ・ウィンガーを探して」を見たものだから思い出して、デブラ・ウィンガー主演の「シェルタリング・スカイ」を見ようとレーザーディスクを出してきた。マシンはいまのが2台目で、はじまったら最後までいくが、1台目は途中で裏表ひっくり返して見るようになっていた。このマシンが動かなくなったらおしまいで、在庫のソフトは捨てるしかないのかな。映画を自宅で見られるようになったうれしさで、どれだけのお金を使ったか考えたら涙が出そう。
さて、この映画、実はわたしは映画館で見たきりで、レーザーディスクがあっても相方専用であった。好きなベルトルッチ監督といえども、わたしはどうにもいやで二度と見る気が起きなかった。でもかなり年月が経って、どんな映画かもさだかでなくなっているし、見てみようかなというところである。
ジョン・マルコヴィッチとデブラ・ウィンガーのアメリカ人夫婦は、第2次世界大戦が終わって間もない1947年、ニューヨークから北アフリカにやってくる。妻を慕う若者も同行している。妻の不倫と夫の現地の買春がいやらしくも美しく画面に描かれている。そういうことの後に、自転車でひたすら延びる道を走る2人の微妙な夫婦愛にほっとするのだが、2人はそれからもっと砂漠の奥へ旅するのだ。ジョン・マルコヴィッチはとてもいやらしい男を演じることに成功している。デブラ・ウィンガーの虚無にも気をそそられる。でも年月を隔てて2回見て、これは女にはわからん映画だということがわかった。