先日「攻殻機動隊」をビデオで先に見たので「イノセンス」の世界にすぐ入っていけた。「攻殻機動隊」の続きで、押井守の脚本・監督である。
2032年、人間とサイボーグが共存する世界。「攻殻機動隊」で活躍した政府直属の公安九課の刑事バトー(強くて心優しきサイボーグ)とトグサ(妻子のいる人間)は、ロクス・ソルス社製の愛玩用少女ロボットが暴走して起こした殺人事件の捜査を担当することになる。いっしょに捜査に行くがバトーは問答無用で銃を撃ちまくる。まるでクリント・イーストウッドのハリー・キャラハン刑事である。バトーが家に帰ると愛犬が迎える。このあたりは「リーサル・ウエポン」を思い出す。しかし画面は美しくシュールで、ハンス・ベルメールやルネ・マグリットやダリを思い起こさす。ロクス・ソルス社の建物に入っていくときの美しい画面は「去年マリエンバードで」を思い出させる。
草薙素子はネットワークの中に意識があるだけの存在だが、バトーの危機のときには意識で援護する。人形の中に入って裸形で出てきたとき、バトーが上着を着せかけると「あなたって変わらないのね」と言うのがおかしい。
捜査中に出会った検死官ハラウェイは、パトリシア・コーンウェルの検屍官を思い出させるクールな女性でかっこいい。この人もサイボーグであるが、今回の人間と人形の事件について意見を述べる。見ているときは、なるほどと思ったのだが忘れてしまった。もう一度見ないと・・・。
もうもう、すごいセリフがいっぱいで、一度見たぐらいじゃわかりゃしません。画面はあくまでも美しく、バトーとトグサのコンビは楽しいが・・・。最後のシーンは笑ったが、人形の瞳は謎を秘めていた。