ベルリンブックスで見つけた本、長沢節「弱いから、好き」
先日、心斎橋に行ったとき、久しぶりに古書店「ベルリンブックス」に寄った。好きな人の本って目に飛び込んでくるものだ。1989年に出た長沢節の本である。手に取ってそのまま離さずに他の本を眺めて、片山健の絵本を見つけて2冊を買った。店主と少し話をしてから帰ったがうれしくてしかたがない。でも、まだ「ブラック・リスト」を読んでいるので、こちらはお預けである。
「ブラック・リスト」を駆け足で読み終わっって、時間をおいてもう一度読むことにした、その前に一息入れようと長沢節を読む。「弱いから、好き」、なんて素敵なタイトルなの。
わたしが長沢さんを好きになったのは少女時代、「白鳥」という雑誌の表紙と名作物語の挿絵であった。(このことは長沢さんが亡くなった1999年6月に書いているのでお読みください。)
その後どうしてはるかと気になっていたが・・・ファッション誌での活躍や、セツモードセミナーの存在をいつごろ知ったのかしら。なんとなくお元気なんやと安心したりして・・・。
それからずっと後になって雑誌「装苑」や「ハイファッション」で映画を中心にしたエッセイを連載されているのを愛読した。ファッション雑誌が元気でおもしろかったころだ。だからこの本は一度読んだものが多い。ダニエル・デイ・ルイスの美しさを書いたものなどよく覚えていた。お風呂やベッドのことなど独身で気ままな生活ぶりなど、私生活を書いたところもおもしろい。足首の細い男性への偏愛も楽しい。
「男の優しさ」という章に、「あの人、弱いからきれい」「あの人、弱いから好き」「あの人、弱いからセクシー」というのが私の三段論法だと書いておられる。1989年に書かれていたことを、わたしはいまごろになって理解した。