片山健の絵本と言えばなんと言っても「タンゲくん」が一番好きだ。それと片山健をはじめて知った澁澤龍彦訳の「長靴をはいた猫」も大好きで大切にしている。心斎橋の古書店ベルリンブックスで最近買ったのが、片山令子文の「のうさぎのおはなしえほん いえ」(ビリケン出版 2002)と「もりのおばけ」(こどものとも 1997)である。
のうさぎの本はシリーズで「ともだち」「みずうみ」など続刊があるらしい。ピンクの服を来たのうさぎさんは、ドアがうまく閉まらない自分の家が気に入らない。新しい家を紹介するとおおかみくんに言われて待つ間に、汚れた家を掃除するととても明るくきれいになった。きれいな部屋でおおかみくんとお茶して、外の雨音を聞きながら眠る幸せをかみしめる。
「もりのおばけ」はうすっぺらな絵本だけど、「長靴をはいた猫」と同じ系統の絵だったので、手に取った瞬間、わっと叫びそうになった。モノクロの絵本なんだけど、森の木やおばけが丁寧に描かれていて好き。森に弟と行ったぼくは、かけっこしながら森に入るが調子にのって奥まで行ってしまう。「おーい」と叫ぶとおばけが追いかけてくる。恐怖感がおばけの姿いろいろになるが、目をつぶって耐え、しばらくして開けると消えていた。やっと弟が追いついてきていっしょに帰る。