堀江のカフェ チャルカに行き始めてもう3年くらいになるだろうか。最初からお店でかかっている音楽が気になっていた。音の繰り返しが心地よい。スティーヴ・ライヒの感じと言ったらいちばん近いか。店の人に聞いたらCDがあるというので1枚買った。とても静かで気持ちがよい音楽。トウヤマタケオさんの2枚目のCD「hello 88」だった。
「バルトーク音楽祭」を「チャルカニュース」で知り、前売券発売日にちゃんと買いに行った。好きなバルトーク・ベラ(ハンガリーでは日本と同じく姓を先にする)の音楽を、これまた好きなトウヤマさんが解説し演奏するというのだから逃せない。お顔も拝見したいし。
堀江音楽祭参加イベントのひとつとしてのもので、チラシによると、
【解説・出演/トウヤマタケオ(電子ピアノ)、演奏/波多野敦子(バイオリン)
20世紀のハンガリーを代表する音楽家バルトークをリスペクトする音楽会です。ハンガリーの蚤の市で発見した偉人シリーズのディアフィルム(ハンガリー の紙芝居フィルム)を投影しながら、トウヤマタケオが解説。数曲の生演奏も交えながら、バルトーク・ベラの魅力にせまります。】というもの。
お店いっぱいに人が集まり、照明が消されディアフィルムがはじまった。白い壁に映されるバルトークの子ども時代や演奏中や山村に伝わる音楽を収集してまわったときの写真を、トウヤマさんの解説で見入った。そのあとに「バルトーク音楽の秘密」というテーマでお話があった。1、音楽って何? 2、時間の扱い方、3、音程の扱い方、4、バルトークの目指したもの、というテーマでレジュメも用意されていた。
わたしは音楽は好きだしよく聴くが、気持ちがよいとか鼓舞されるとか、自分の都合のよいように聴いている。それに譜面が読めないから耳で聴いて覚えてしか歌えない。あらゆる楽器にさわれない。音楽の本だけはたくさん読んでいるけど、雑多な知識があるに過ぎない。この日のトウヤマさんのお話はシンプルだったけれど、バルトークの本質について理解できたような気がする。
最後に演奏はバルトークの子どものための音楽をお二人が演奏した。フルートのパートをバイオリンにしたもので、すごくよく歌う感じがしてよかった。西洋音楽とすこし違った東洋的な旋律であることが、わたしをバルトークに誘うのかな。目の前で生の音を聴ける幸せで胸がいっぱいになった。
帰りにできたてのほやほやのCD「green」を買って帰った。