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田辺寄席30周年記念落語会 〜三代目春団治師匠を聞く会〜

早めに行って本を読んでいたら、同じ思いの人ですぐに前のほうの椅子はいっぱいになった。そこへ舞台の入り口から顔を出した文太さんから「みなさん早いでんなぁ、もうちょっと待ってくんなはれ、まだ着替えもしえてぇへんがな」と一声あった。
今日の演目は、「開口0番・三題噺」桂文太、「チリトテチン」桂春菜、「八五郎坊主」桂春雨、「一文笛」桂春若、「無妙沢」桂文太、「高尾」桂春団治。
「三題噺」は三笑亭可楽からはじまったとされ、「弁慶、辻君、狐」が記録として残っているそうである。三題噺の落語は「芝浜の皮財布」(酔っぱらい、芝浜、財布)、「鰍沢」(夫婦、卵酒、膏薬)、「大仏餅」(大仏餅、新米の乞食、袴儀の祝い)などがあるとのこと、あわてて手帳に書きつけた。
「チリトテチン」は、豆腐の腐ったのにいろいろ混ぜて、町内のイヤミなやつに食べさすおなじみの噺。春菜さんはマクラのおふくろネタがおもしろかった。
「八五郎坊主」の春雨さんはひょうひょうとしていていい感じ。主人公の八五郎は「考えてみたらわたいほどつまらんもんおまへんで。親はなし、兄弟はなし、嫁はんはなし、子どもはなし、家はなし、仕事はなし、またそれをどうしょうという知恵はなし。もうこの上はいっそのこと坊主にでもなって・・・」ということで甚兵衛さんに紹介してもらって、下寺町のお寺の世話になる。自分の法名を忘れてしまって大騒ぎ。
「一文笛」はスリの名人の噺。駄菓子屋で仲間はずれにされた子がいたので、店から一文笛を盗んで子どもの懐に入れてやる。その子は笛を持っているのが見つかって叱られ、井戸に身を投げるが危うく命を取り留める。医者は助かる可能性はあるがお金がかかると言う。そのお金を調達するのにスリがしたことは・・・。実直な感じの春若さん。
「無妙沢」(元の噺は「鰍沢」、舞台を身延山から能勢の妙見山に)は、はじめて田辺寄席にきたときに聴いて、文太さんが演じる「おくま」にほれぼれした。今日は「三題噺」を伏線にしたこと、黒紋付で出てきはったことから、なみなみならぬ文太さんの意気込みを感じた。でもはじめて聴いたときのほうが良かった。ちょっと緊張してはったみたい。
「高尾」の春団治さんは自然体で優美。でも出だしはイロケのない長屋の独り者が、一人でおならをしてもつまらないって・・・大声で笑ったのはわたし一人だったが・・・。隣家の坊さんが夜中に読経しているのがうるさくてモンクを言う。坊さんは自分は元は武士で吉原の遊女高尾といい仲になったが、上役に知られて追放され、片や高尾は殿様の言いなりにならずに斬り殺された。僧になった男は高尾から贈られた香を焚くと高尾の姿が現れる。そのええ女ぶりを見た男は、自分も三年前に死んだ女房が出て来てほしいと・・・。
隣に座ったトルコ人(阪大で勉強中)のカップルがよく笑っていた。イルハンみたいなオトコマエと情熱的な美女のカップル、またここで会いましょうと言って別れた。

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2004年11月22日 18:04に投稿されたエントリーのページです。

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