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45歳で初産の友

東京在住の友人から電話がかかった。「久しぶりー」といつもの挨拶だったが、その後が「わたしねぇ、1週間前に子ども産んでんよ」である。この前に電話があったのが春ごろで、たしかワインと中国土産のクコを送ってくれたのだった。それの礼を言って以来である。
「ちょっと、××いくつやったっけ?」とめったにしない質問をしてしまった。「45歳で高年初産、そやけど軽かってんよ、母が病院へ駆けつけたときはもう産まれていて、受付で、お産がむちゃくちゃ軽かった人ですねと言われたんやて」
彼女と知り合ったのは25年前、ロックマガジン主催の催しが八幡筋のディスコであったときだ。ド派手な装いに度肝を抜かれて眺めていたら、なぜかいっしょに帰るとよりそってきたのがはじまりだった。まるで子猫がなつくみたいに、そのままわが家へ来てご飯を食べて、それ以来いっしょにあちこち遊びまわった。そのときはビニールなんかでオブジェをつくる前衛美術家だった。ときには破れたTシャツに安全ピンを留めていたり、ときにはどぎついピンクのフリフリだったり、いまならこんな服装はざらに街で見かけるけれど、当時は歩く人が振り返って見ていた。アパートに行くとオブジェや服が散乱していた。頭が良くてたくさんうちの本を読んでいたが、ミステリだけはダメだった。
そんな暮らしが2年くらい続いたのだが、ある日東京へ行ってしまった。たまに電話があり、たまに大阪へ帰ってきたりしていたが、新宿でバーをはじめたと聞いたときはびっくりした。そしたら次は結婚である。39歳で結婚して6年後に子どもを産んだわけだ。

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2004年11月16日 21:44に投稿されたエントリーのページです。

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