事務局が火事にあっても寄席はやるという姿勢がうれしいし、また高座ではその話はしなという配慮があって、いつも通りの楽しい寄席だった。
1時間ほど早く行って、自分で決めている椅子に座った。うしろに座った夫婦が前に大きな人がいたら見えへんから、小柄な人の後ろがよいと言っている。あまり前過ぎるのもいやなのだろう。わたしが後ろを向いて「わたしの後ろなら大丈夫ですやろ」と言ったら「そうですねん」と答えがあった。そこから話がほぐれて、「事務局が放火で大変でしたなぁ、メールで火事見舞いを出しましてん」と言うので、名前を聞いたら火事の後すぐにメールがきた人だった(田辺寄席宛のメールはわたしが受取人)。「えっ、おたくがすぎやさん?」ということで話がはずんだ。露の五郎師匠のことを「芝居噺の名人だっせ」と言い、今日の演題「中村仲蔵」の詳しい解説もしてくれた。
中入りには庭で田辺大根の汁が大鍋で振る舞われた。うまいし温まるし、気持も温まった。
帰りに大根汁の音頭をとっていたTさんに「ごちそうさま、おいしかったわ」と礼を言ったら、「よっぽどお腹が空いてはったんやなぁ」と返された。すぐに「いつも粗食やさかい・・・」と返したがちょっとはずれてるなぁ。この勝負、わたしの負けやな。「一食助かりましたわ」と言うたらよかったかな。
大阪で暮らす幸せを実感した一日でありました。肝腎の落語の話は明日書きます。