元旦に姉の家に行ったのだが、その家にはじめて行ったのは40年ほど前のことになるのだ。わたしは40年前、あるコーラスグループに入っていた。幼稚園の教室を週に一度貸りてコーラスの練習をする。わたしの場合はコーラスを理由にして友だちをつくるのが目的みたいなもので、先生に「いつまで経ってもあんたはうまくならんなぁ」と言われていた。そのころわが家では、一番上の姉が結婚適齢期をとうに過ぎていて、母親がやきもきしていた。「あんたの友だちに兄さんはおれへんか」と常々言っていたので、それこそ常々心がけていたものもだから(笑)、コーラスの新人にすぐ「あんたとこ、お兄さんいる?」と聞いていた。その一人がいまの姉の夫なのである。てなわけで、姉と菓子折りを持ってこの家を訪ねたのが最初なのであった。
二人はすぐに結婚していまにいたっているのだが、最近義兄が体調を崩していて、葬式などにも出てこず、「くみちゃん、元気にしてるか?」と聞かれるとのことで、元旦に訪問ということになったわけ。
お酒を飲むうちに昔話がたくさん出て、義兄は父親を早く亡くしたので母親が洋裁で子ども3人を育てたとか、だから薪でご飯を炊けるとかなったが、わたしもそういやかまどで薪でご飯炊いてたぞと思い出した。いまやインターネットだもんね。思えば長い道のりを歩いてきたもんだ。