図書館の棚で「ロージーのおひっこし」(ジュディ・ヒンドレイ ぶん/ヘレン・クレイグ え)が呼んでいた。絵を描いているヘレン・クレイグは「アンジェリーナとおうじょさま」など、アンジェリーナシリーズで知られている人である。淡い色のきれいな表紙の真ん中で手を広げているロージーは5歳くらいの女の子だ。ときは春、かな。見開きページの絵がすてき、小さい花や葉っぱや蝶が飛んでいる。
ロージーが引っ越しをすると宣言して、おもちゃや絵本を乗せた小ちゃなくるまを引いて歩いて行く。後ろから猫がついていく。大きな木の幹の穴を見つけ、掃除をしてクッションを置いていい気分になる。ロージーの様子が可愛くて、猫がいつも側にいて、なにをするんだろうという目で見ているのもいい。海のかなたから友だちがプレゼントを持ってぞろぞろやってくる。ウサギやクマや妖精や道化師や子どもたち。ぬいぐるみたちも加わっての楽しい遊びが終わって、彼らは帰り、ロージーも片付けて家へ帰ると晩ご飯に間に合った。イギリスの田舎の風景が楽しい、ちょっとおしゃまな女の子の物語。疲れたアタマにとってもやさしい。