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あこがれだったデルフィーヌ・セイリグ

たまっているビデオを見てしまおうとフランソワ・トリュフォー監督の「夜霧の恋人たち」(1968)を出した。見てから処分しようと思ったのだが、やっぱりいいんで保存版である。この映画はジャン・ピエール・レオが主演するアントワーヌ・ドワネルシリーズの3作目。ドジだが憎めない若者アントワーヌは志願した兵役をクビになって女友だちの家を訪ねる。そこで紹介されたホテルの夜勤の仕事をクビになり、クビの原因になった私立探偵に誘われて探偵事務所で働く。尾行仕事に失敗したあとに、依頼人の靴屋の店に表向き店員として通う。店主夫人がデルフィーヌ・セイリグで、アントワーヌはめろめろになる。いま見ればおとぎ話やなと笑えるが、はじめて見たときはフランスの大人の女ってすごいと思った。デルフィーヌ・セイリグでなければほんとにいやみな役だ。
彼女の映画をはじめて見たのはアラン・レネの「去年マリエンバードで」(1960)である。美しいことこの上なく、天上の女という感じ。「ロバと王女」に出ているが、これはカトリーヌ・ドヌーブが王女で、王子の母の女王役だったのだろう。シャルル・ペローのおとぎ話の中でいちばん好きな話なので見に行ったんだけど。「ジャッカルの日」(1973)は上品できれいな夫人役だったけど、ジャッカルに殺されてしまう。
それくらいしか見ていないなと調べたら、マルグリット・デュラスが監督している「インデァ・ソング」(1974)にフランス大使夫人として出演している。普通の映画館で公開されなかったらしいが、DVDがあって去年11月から今年の5月までの短期発売なのである。あわてて注文した。

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2005年04月21日 22:27に投稿されたエントリーのページです。

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