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鋳物の木型

わたしは西淀川区にある鋳造とその加工をする工場で働いたことがある。といっても事務員としてだからえらそうに言えないが。鋳物工場に20人くらい機械加工のほうに30人くらいの工員がいて、ダイハツの自動車部品を造っていた。わたしは給料計算から試算表までの経理と、各種保険事務などあらゆる事務仕事をやっていた。労災保険の請求に怪我の状況を書くなんてお手のものだったなぁ。
今日の話題はそんなことではなくて。
半月くらい前の新聞に出ていた「積水化成、鋳物づくりに新風」という記事のことだ。鋳物を鋳造する工程は奈良時代からずっと変わっていないように思う。細かい点ではいろいろと合理化されたところもあるだろうが、木型に合わせて砂を固めるのは同じだと思う。その木型を作る木型屋さんがいて、図面を見てちゃんと製品ができるように作り上げる。木型屋さんの工作所が近くにあったので、わたしはよく作る行程を見せてもらっていた。論理的な仕事だった。そしてその木型を使って砂で型をつくるのが熟練した鋳物工の仕事だ。見習いで入って習熟するまで何年もかかる。
それが、記事によると外観の模型を発泡スチロールでつくることに成功したという。スチロールが一気に溶けるとともに、溶けたガスが鋳物の中に残らないようにも工夫したとある。
この記事で何十年ぶりに鋳物という言葉を思い出した。そして鋳物工のおっちゃんたちを思い出した。そしてできた鋳物をハツルという仕事をしていた老人、鋳物の芯を作っていたおばちゃん、みんなあれからどういう人生をたどっただろう。

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2005年04月10日 22:36に投稿されたエントリーのページです。

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