名画のDVDが税込み500円で発売されたので買い込んだ中の1枚。かなり以前、40年代のハリウッド映画を見たいと思っていたころ、深夜映画で見ることができすごくうれしかった。また出合えて手元に置いておけるなんて、ほんとにしあわせ。
主演のジンジャー・ロジャースはフレッド・アステアと組んでRKOでダンス映画に続けて出演してきたが、きっと演技派になりたかったのだろう。この映画で主人公のキティ・フォール(原題)でひたむきに生きる働く女性を演じてアカデミー主演女優賞を獲得した。
フィアデルフィアの下町で育ったアイルランド娘キティが、就職した出版社の経営者で上流階級出身のウィンと恋仲になる。その後、ニューヨークに出てデパートで働き、貧乏だが真面目な医者のマークと知り合う。二人の男性の間で揺れるキティの思いが描かれる。フィアデルフィアのウィンの家で家族に紹介され、結婚するならこれから1年間は家風に合うように教育が必要と言われて、しっかりと断るところなんか演じるのはジンジャー・ロジャースも気持ちよかったろう。
製作スタッフの名前を眺めていたら、脚本がダルトン・トランボなんですね。彼はハリウッドの赤刈りで証言を拒否した「ハリウッド・テン」の一人で、逮捕され禁固刑に服した人だ。本名で仕事できず「ローマの休日」の脚本を偽名で書いたがのちに彼の作と公表されたということなども思い出した。名作「ジョニーは戦場に行った」は監督・原作・脚本である。「恋愛手帖」の脚本は若い時の仕事だが、主人公の生き方や迷い、働く女性の気持ちを描いていてさすがだ。