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ヘニング・マンケル「白い雌ライオン」

はるか南アフリカでの過去のできごとが記してあるプロローグのあと、物語はスウェーデンのイースタではじまる。金曜日の夕方、不動産業者の女性ルイースが仕事帰りに、家を売りたいという電話があったところへ行く途中、道を尋ねようと一軒の農家に立ち寄る。出て来た男はいきなりピストルを出しルイースを撃つ。月曜日の朝、イースタ警察署に出勤してきたクルト・ヴァランダー警部に、ルイースの夫ローベルトは妻が行方不明であると届ける。捜査をはじめると、ルイースが行こうとした家の近くにある家が爆発事故を起こし、燃えかすの中から黒人の指が見つかる。なんでこんなスウェーデンの田舎に黒人の指があるのか。爆発の無線装置はロシア製だった。次の章は南アフリカの殺し屋マバシャの登場となる。マバシャは雇い主のボーア人ヤン・クラインから大物暗殺の指令を受けて、スウェーデンに入国し、元KGBの諜報員コノヴァレンコから銃の訓練を受けることになる。
このように、スウェーデン、ロシア、南アフリカの3カ国の人間がからむ殺人事件があり、その後は南アフリカの政治事情がからんでくる。狂信者ヤン・クラインを追いつめようとするデクラーク大統領から任命された若手検事シバースの執拗な動きがある。コノヴァレンコをどこまでも追いつめるヴァランダーの執念。長い小説なのに息もつかせず読ませるのだから呆れてしまう。(創元推理文庫 1500円+税)

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2005年06月25日 18:14に投稿されたエントリーのページです。

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