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北欧からの風

昨日書いたヘニング・マンケル「殺人者の顔」は、訳者や解説者によると世界的なベストセラーで、35もの言語に訳され全世界で2千万部の売上げだという。それだけの力量のある作品だと1作しか読んでないけど思った。シリーズ9作を全部訳してほしいなぁ。
わたしが惹かれるのは警官にせよ私立探偵にせよ、悪に対する強い正義感を持ち、自らの体を張って捜査を続ける姿を描いた作品だ。そこに作家の真摯な思想を読み取る。作家が徹底的に主人公に寄り添い、その痛みや喜びを読者がいっしょになって感じ取る。問題は「主人公」=「私」がなにを考えどう行動するかなのである。作家が作品全体の上から見おろし、客観的に書いている作品なんてもう読む気がしない。わたしはなにを書いたとしても「私」の言葉しか書けないし書かないとはっきり思った。
北欧から小説の新しい風に吹かれたところだが、ジャズも北欧から新しい風が吹いてきているという。こちらのほうもしっかり聴いていかなければ。

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2005年06月01日 20:51に投稿されたエントリーのページです。

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