税込み500円で名画が手に入る有難い時代になった。ドーチカの旭屋にぶらっと入って目についたので「レベッカ」を買った。その前に大阪駅前第1ビルを通ったのだが、地下1階にクラシック&ジャズの大きなCD店ができていたので驚いた。店員がみんなよくわかった人ばかりのような印象を受けた。ひと回りして出たら、他にも中古のビデオ店が2店開店しているし、以前からの店もあり、このフロアは音楽や映画好きの人が寄ってくる場所になりそうだ。
さて、土曜日の夜、VFC例会のあとは一人の夜になったので、用事をすませてMacの前に座った。「レベッカ」を映画館で見たのはいつのことだろう。ダフネ・デュ・モーリアの原作もそのとき読んだ。その後はテレビの深夜映画で見たがかなり前のことである。その割に覚えている場面は多いのは、原作と混じりあっているせいだろう。
リゾート地モンテカルロでマキシム(ローレンス・オリヴィエ)とマリアン(ジョーン・フォンテイン)が出会う。マキシムはイギリスはコーンウォール地方の大邸宅マンダレーの当主である。マリアンは金持ちの付き人としてやってきた地味な女性。結婚した二人はマンダレーに帰る。門を入ってから邸宅まで延々と続く道路が、この映画でいちばん印象的なところである。迎える奉公人たちがまた不気味。その中で若いマリアンは悩みつつ自分の位置を確立しようとする。
ドロシー・L・セイヤーズの「忙しい蜜月旅行」で、ピーター卿がハリエットを自分が育った屋敷に連れて行くところがある。同じように門があって門番がいて、そこから延々と車を乗り入れると、こちらのほうは、あたたかい母親が待っていて、手持ち無沙汰にならないよう気を使ってくれる。「ロチェスターさん」とハリエットがピーターを冗談で呼ぶけど、「ジェーン・エア」も大邸宅だったなぁ。