山口ヒロミさんの『障害を持つ娘・天音(あまね)との日々 「人と表現」展』に行ってきた。山口ヒロミさんは南堀江「天音堂ギャラリー」のオーナーで銅版画家である。先月、山田真さんがパートナーの山口平明さんに紹介してくださり、そのとき今回の展示のことを聞いた。そしてヒロミさんの素晴らしい銅版画を知り、絵がちりばめられている本「天amane音」(自然食通信社)を買った。
天音さん(1981〜2000年)は出産時の医療ミスのため重い脳性マヒになり、ヒロミさんは小学校の教師を退職して介護の日々を送ることになった。片時も娘の側を離れることができない生活の中から、パートナーの平明さんと1988年にミニコミ誌「あまね通信」を発行した。そこに毎号天音さんを描き続けてきた。A4二つ折りの「あまね通信」が1号から壁に展示されているが、途中からは何ページにもおよぶ冊子になっているのが、筒に入って机の上にびっしりと並んでいる。内容はもちろんだが、そのレイアウトやイラストの美しさに感動する。そしてその圧倒的な量(85号!)にも。リアルタイムに読みたかった。
ペン画、パステル画、銅版画が展示されているが、すごい生命力がある。そしてそのセンスの良さがうらやましくなってしまう。
また唯一というニュースに取り上げられたテレビ映像が再生されている。天音さんの瞳と眉の初々しい美しさに見入ってしまった。(大阪ドーンセンター2階 情報ライブラリーにて 10月23日まで)