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グレッグ・ルッカ「守護者(キーパー)」

守護者(キーパー) グレッグ ルッカ先に第4作「耽溺者(ジャンキー)」を読んで10月30日に感想を書いている。シリーズの新作を山田さんが教えてくれたからだ。それは「耽溺者(ジャンキー)」がただ新作というだけではなく、ボディーガードのアティカス・コディアックシリーズの番外編で、主人公が女性私立探偵のブリジット・ローガンだったからだと思う。
あまりにも感心してしまったので、さっそくそれまでの3作を買おうと本屋に行ったのになかったりして、読む順番がまちまちになってしまった。全作揃えたところでまた読み直し、疲れていた体力も回復してきたので1作目から感想を書いていくことにしよう。
ページを開くと恋人のアリソンと産婦人科病院に行く主人公アティカスがいる。しかも病院の前で中絶反対の男にさえぎられて、必死で警備員に守られて中に入って行く。中絶の手続きをして「これは正しいことなの」とアリソンは言う。病院を出るときは外はもっとひどいことになっているだろう。待合室で声に出して毒づくコディアックに、一人の女性が声をかける。医師フェリスのダウン症の娘ケイティだった。手術を終えたフェリスはコディアックに、プロのボディーガードというのはほんとうかと聞く。そして脅迫状を見せ警護を頼む。
フェリスとケイティを守るために、仲間のルービンとナタリー、そしてデイルの手を借りることにして4人体制で1日24時間、週7日のローテーションを組む。完璧な警護ができるだろう。脅迫が続き、やがて殺人が起こる。ニューヨーク警察、FBIがからみ、複雑なストーリーが展開する。
私立探偵ブリジット・ローガンが調査依頼を受けて登場し協力することになる。その場面が175ページにあるので、気になるかたはお読みください。かっこいい。
ブリジットはアティカスに聞く。「あんたは妊娠中絶合法化支持派なのかい?」「おれはむしろ、女性の選択する権利を支持している」「連中のひとりか」とブリジット。・・・「・・・すべては女にたいする支配の問題なんだ。男どもが女に選択させる権利をまず自分たちが持っていると思いこんでいる事実が問題なんだ。それがずっとつづいているくそいまましい問題なんだ」。
最初のシーンで恋人と妊娠中絶のために病院へ行く主人公なんてはじめてだ。恋人アリソンの中絶後の心の揺れがあり、そんな中でプロのボディーガードとしての任務を全うしようとするアティカスの苦しさがあり、そこに惹かれるブリジットのたくましい優しさがある。(講談社文庫 876円+税)

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2005年11月27日 17:48に投稿されたエントリーのページです。

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