写真家の五海ゆうじさんとは、五海さんが阿部薫サイトにあるわたしが書いた「思い出」を読んでメールをくださって知り合った。何度かのメール交換のあと、五海さんの写真と文章にCDがついた「自由の意思〜アンダーグラウンド・ミュージシャンたち〜 五海裕治写真集」を頒けていただいたのを、感想を書こうと思いつつまだ書いていなかった。
先日、久しぶりのメールでイギリスの雑誌「WIRE」に「新宿」の写真が掲載されていることを知らせてくださった。「WIRED」なら知ってるけど「WIRE」は知らなかったが、なんか気になると相方が今日タワーレコードへ行って買って来てくれた。とてもすっきりとおしゃれな表紙と読みやすいレイアウトの上品な雑誌だ。五海さん自身も、いまイギリスの雑誌にこんな記事が載るとは・・・とおっしゃっているくらいだから、英語の本文が読めないわたしには全然わからないのだけれども、タイトルが「Once Upon A Time In Shinjuku」で、当時のミュージシャンの写真がある。阿部薫はわたしが聴いたころを思い出させる、精悍な感じさえする表情でアルトサックスを手にしている。この写真はいままで見た阿部薫の写真の中でいちばん良い。もう1枚は多摩川沿いの空き地のようなところで天を仰いでいる。
わたしは当時他のミュージシャンの演奏も聴いていたのだが、好きなのは阿部薫だけ。だから「新宿」というのはどうでもよくて、阿部薫の写真だけで満足なのである。