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木村蒹葭堂(きむらけんかどう)展

木村蒹葭堂展がいま大阪市中央図書館のギャラリーで開かれているので行ってきた(12月15日まで)。一昨年、木村蒹葭堂をはじめて知って感激し、感想をこのページの2003年12月30日に書いている(蒹葭堂さんとわたしのツーショットもあるのでご覧ください)。
今日はその感想にちょっと付け加えることがある。
数日前まで朝日新聞に連載されていた、辻原登さんの「花はさくら木」に木村蒹葭堂が登場していたのだ。たいへんおもしろい小説で、新聞を広げるといちばん先に読んでいた。中心の太い柱が田沼意次で、その部下の青井と菊姫の恋があり、実存の人物でのちに女帝、後桜町天皇となる智子内親王の麗しい姿がある。
田沼意次についてはなんにも知らなかったが、池波正太郎の「剣客商売」で魅力ある存在に描かれていたので、興味を持っていつかきちんと知りたいと思っていた矢先である。ここでもとても魅力のある人として描かれている。京都へやってきて第一級の文化人と交流してもひけをとらない教養がある。蕪村や蒹葭堂に対してもおごらずこびずである。
そして売茶翁! なにかにつけ出てきて一服のお茶を煎れる人。今日は図書館の展示に売茶翁の茶具図があった。4枚の縦長の紙に筆でお茶を入れてある籠、火桶などが描いてある。ほおーっと思ってその前で長居した。展示してある煎茶を煎れる急須は蒹葭堂がつくったものだがなんとも言えない味がある。これでちょっと一服したいものだ。
蒹葭堂さんは堀江の地で長い期間年寄役をしていたが、田沼意次が失脚して松平の時代になってから、家業の酒造の量が多いと咎められて一時大坂を離れたという。
だんだん江戸の世の中がわかってきたような気がする。まずは「花はさくら木」の単行本を買って、そのあとは歴史の勉強をするか。

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2005年12月01日 00:05に投稿されたエントリーのページです。

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