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スーザン・クーリッジ「ケティ物語 その後の巻」

すてきなケティ クーリッジ古い児童文学ならおまかせと思っていたが、題名も知らない本があったんだ、と自慢の鼻が折れました(笑)。その本をYさんがはるばる持ってきてくれ読むことができたのでラッキーでした。読んでから調べたら「すてきなケティ」「すてきなケティの寮生活」「すてきなケティのすてきな妹」「すてきなケティのすてきな旅行」が「ポプラ社文庫 世界の名作文庫」で4冊がいまでも手に入るのがわかりました。
さて、貸していただいたのは、富山房から昭和24年に発行されたものです。定価250円は当時としては高価な本だったんでしょうね。本文の紙は粗末なものの洋書のようなしゃれた装丁です。古本屋専門の我が家では買えなかったのでしょう。
全体がケティという少女の成長物語のようで、貸していただいた「その後の巻」はいま出ている「すてきなケティのすてきな旅行」にあたります。少女時代の最後はヨーロッパ旅行で終わるという、まことにアメリカ人の夢を実現した物語です。ケティの父は医者ですが、ヨーロッパ旅行をするほどの余裕はない階級です。近所に住むアシュ夫人が彼女の人柄に惚れ込んで誘ってくれたのです。アシュ夫人と娘のアミーと3人でボストンから出航し、10日間でリヴァプールに着きます。それからロンドン、パリ、ニース、ローマと旅が続き最後はベニスです。途中でアメリカ海軍の軍艦に乗っているアシュ夫人の若い弟が現れます。彼はやはり旅行中のケティの金持ちの従姉妹リリーに恋していたけど、ケティの善良さと真面目さに惹かれるようになります。
清教徒的なアメリカ思想が充満した物語ですが、うまく楽しく書いてあるので、飽きることなく読めました。若草物語と同時代だそうですが、あんまり有名でないのは普遍性に欠けているからかな。でも、いま読むからこそ、当時のヨーロッパ旅行中のアメリカ人がよくわかっておもしろいという、おまけもあってよかったです。

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2006年02月08日 21:43に投稿されたエントリーのページです。

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