« イギリスの短編小説 | メイン | 芸術新潮4月号 特集 藤田嗣治の真実 »

いまさらですが、「アメリ」を見たので

アメリ ジャン=ピエール・ジュネようやく「アメリ」(2001)をレンタルDVDで見た。ずいぶんと評判だったけど、映画を見る気力が衰えていていまごろになった。ずいぶんと評判になっていたし、オリーブ少女が喜びそうな内容とは女性誌なども読んで知っていたが、こんなにもおもしろいとは思わなかった。
ジャン=ピエール・ジュネ監督の作品を見るのははじめてだが、フランス映画の伝統を受け継いでいるのに感心した。アメリがサンマルタン運河で水切りするところはフランソワ・トリュフォーの「突然炎のごとく」を思い出した。アメリの部屋のインテリアから、ジャン=ジャック・ベネックスの「ディーバ」を思い出した。けれどもまったく新しい感覚の映画なのである。フランス映画の滔々たる流れの中に新しく名乗りをあげたって感じかな。
アメリのオドレイ・トトゥは黒髪と大きな黒い瞳が印象的な奇妙な美少女。相手役のマチュ−・カソヴィッツの不器用で誠実な感じが良い。孤独なお父さんがドワーフを庭にある亡き妻の祭壇に置いているのを、アメリが持って行ってなにをするかと思うと、ほんとに旅をさせてしまい、旅先からドワーフが写った写真が届けられる。この他にいっぱいアメリが考えついた善意と善意から発した悪意の行為が次々に繰り出されて、まわりの人々が振りまわされる。
先天的な病気で骨がガラスのように脆く、外出したことがない孤独な隣りのアパートの住人と仲良くなり、最後は彼の一言でアメリは走り出す。そして孤独な少女は孤独な青年と向き合う。パリはモンマルトルのカフェを舞台に、現代の青春を描いたおしゃれで気が利いた映画。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://dp31082594.lolipop.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/369

About

2006年03月27日 17:33に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「イギリスの短編小説」です。

次の投稿は「芸術新潮4月号 特集 藤田嗣治の真実」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。