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2006年04月 アーカイブ

2006年04月01日

2メートルの絵巻

VFC会員は人数は少ないけど楽しい人が多いのでまとめ役も楽しくやっていける。届いたメールや原稿を整理し少しばかりのレイアウトをして、毎月発行する会報がわたしの楽しい仕事だ。そこにアクセントが入るとガゼンはりきる。毎月10日の夜にファックスが音を立てるとOさんの娘さんのMちゃんからのイラストだ。たまにMさんの娘さんUさんからメールに添付したユーモラスなイラストが届く。そして先月は新会員のTさんからヴィクシリーズ登場人物のイラストを全員分カラープリントして送ってくださった。
今日はまたものすごいのが届いた。SさんはTさんの娘さんで、小さいときから折にふれイラストを送ってくれている。独特のヒヨコが主人公のマンガ風イラストは、ときに鋭いブラックユーモアがあふれている。半紙2枚に描かれた続き絵を表紙と裏表紙に続けてのせたことがあった。横長の絵を眺めて考えた結果がうまくいった。なに、表紙には〈裏に続く〉と書き、裏表紙には〈表紙から続く〉としただけだが。
今日届いたのは、A4の半紙を横にしてなんと2メートルの絵巻である。「○○山 ○○寺 縁起絵巻」(○○は会報まで公表しない)とある。iPodが重要なテーマになっている。この絵巻どう料理しよう。

2006年04月02日

「攻殻機動隊」漬け

押井守監督の映画を見たのが最初で、次はテレビドラマである。毎週金曜日の夜「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」を見続けていた。それが一昨日で終わったので、今日はまだ見ていなかった前編「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」1枚目のDVDをTSUTAYAで借りてきて見た。めちゃくちゃおもしろい。
その前にようやく原作を読まなきゃという気持ちになり、コミックのほうを読み始めたところである。この本はずっと前からわが家にあったのだけれど、わたしは背表紙の文字〈攻殻機動隊 士郎正宗〉しか見ていなかった。SFがどうも苦手でコミックも苦手だったから。なのに今日は読み出すとはまってしまった。あわてて読むともったいないから数日かけて楽しもうと思う。登場人物や周辺機器(?)はもうおなじみだからすいすいと理解できている。
愛嬌のあるブルーのタチコマ(どう書いていいかわからないので検索したら、アームスーツ、思考戦車とあった。原作のほうはデザインが違っていてフチコマとなっている。)が活躍するのがおもしろいし、義体の草薙素子に惚れ惚れしている。

2006年04月03日

さくら咲き、けやきも新芽が・・・

銀行へ行ったついでに久しぶりに靭公園にまわった。年の始めから公園全体を閉め切って工事をしていて、昨日から公開されたばかりである。桜が咲くと付近の会社が毎晩お花見をするから、きっちりと期日を守って公開したようだ。入ってみるとまだあちこちに工事中の箇所があった。
公園内にあった1階に飲食店が入っていたテニスの事務所みたいな建物がなくなって、バラ園につながる大きな階段になっている。テニスコートは半分だけ(4コート)になっている。半分はまだ囲ってあるがなにになるんだろう。
全体にものすごくすっきりしている。樹木の下の方の枝は払われて見通しがよくなった。雑草なんか生える余地がないよ。土の部分が少ないし。バラ園は人工の公園の極致って感じだ。
ベンチに座って遠くで咲いている(お花見の人たちが場所をとっているので近づけない)桜を眺めて、上を見るとけやきに新芽が出ている。なんやかや言っても、戦後60年の歴史がある公園だから木が大きく成長している。都心にこんなにたくさん樹木がある場所があるだけでもありがたい。

2006年04月04日

RIP RIG+PANIC「I'M COLD +」を久しぶりに聴いた

散歩に出た相方から電話があり、アメリカ村のレコード店にリップ リグ パニックのCDがあるけど買っておこうかと言う。そういえば去年中にアルバム全てがCD化されるという話をどこかで読んだのを思い出した。そのときは懐かしいなと思い、見たら買うかなとは思っていたのだが、ころっと忘れていた。
買ってきたCD「I'M COLD +」のジャケットが懐かしい。ピカソのリトグラフでランボーの肖像(だと思う)である。さっそく聴いたんだけど、忘れていてはじめて聴くような気分だ。ドン・チェリーの出番が多い。
リップ リグ パニックのコンサートに行ったのは80年代半ばで、厚生年金会館中ホールだった。70年代後半からパンク・ニューウェーブを聴いていて、いろいろなバンドのライブに行ったけど、これほど知性があると思ったバンドは他になかった。そして第一級のユーモアも。
舞台にはクラシックの雰囲気でピアノが置かれ、正装した少年が出てきて静かにピアノを弾きはじめた。10分くらいするとネナ・チェリーがエプロン姿で箒とバケツを持って出てきて、エネルギッシュに踊り歌う。それから全員揃ってのにぎやかな演奏。途中からネナのお父さんのドン・チェリーが出てきて笛やポケットトランペットを吹きまくった。楽しい夜だったなぁ。
バンドの解散は早かったように思う。ドン.チェリーは1995年に亡くなった。レコードを持っていたけどCDの時代になって処分してしまっていた。いま聴いて懐かしむよりも新しい音と出会ったようである。

2006年04月05日

コールスローと大根おろし

ご飯のときは生野菜を一品食べることにしていて、お昼は野菜スープとパンにサラダをつける。毎日違ったものをと思うんだけど、コールスローにすることが多い。大量につくって置いとけるのがよい。その他はトマト、キャベツ、水菜、レタス、マッシュルーム、アボカドなんかのサラダを食べている。コールスローってそんなに美味しいものではないけど、飽きがこないからほんとに便利だ。たまねぎ、にんじん、キャベツといういつでもある基本のものというのもよい。
晩ご飯は酒の肴に生野菜を食べる。セロリに梅マヨネーズとか、大根と人参のなますとか大根のサラダとか、山芋短冊とか。いちばんよく食べるのは大根おろしである。ほとんど毎日食べている。チリメンジャコや釜揚げシラスにつけることが多い。アジやイワシを焼いてもつけるし、たまーにタマゴ焼いてもつける。タマゴは食べるのをやめたんだけど、フレンチトーストをするときにひっつくので、たまに6個入りパックを買っている。大根は葉っぱも食べられるしいいね。大根をおろすのはめんどくさくてきらい。

2006年04月06日

ハリー・ボッシュとエルヴィス・コールが交差点ですれ違った

マイクル・コナリーの「暗く聖なる夜」の下巻27章に、とても爽やかな気持ちよいところがある。主人公ヒエロニムス(ハリー)ボッシュが車で出かけたとき、交差点の反対側でビンテージ物の黄色いコルヴェットが信号を待っているのを見る。その男は尾根の反対側に住んでいる私立探偵で、ジョギングをしているときに会ったり、彼がコルヴェットに乗ってボッシュの家の前を通り過ぎるのを見たこともある。二人は腕を差し出して挨拶を交わす。
この本はとても気に入って何度か読んだのだが、特にここは気持ちよいなと思っていた。訳者の古沢さんの解説によると、その私立探偵はエルヴィス・コールなのだ。ところが、わたしときたら、ずっと昔に「モンキーズ・レインコート」を読んだきりで探偵の名前も作家の名前も忘れていた。
ミクシィの「サラ・パレツキー コミュ」で知り合ったシャンテさんが、新しく「ロバート・クレイス コミュ」を開かれたとき、知らない作家なので、1冊読んでから参加するわねと言って買ったのが「ホステージ」。ここの解説に「モンキーズ・レインコート」を書いたとあり、あの作家だとわかり、それではとコミュにも参加した。
でも、まだマイクル・コナリーの「暗く聖なる夜」とは結びついていなかった。今日またもやミクシィの「マルタの鷹協会 コミュ」のトピック「Rick's Bar」で、古沢さんがこの件を書いておられるのを読んで、はじめてつながった。あの気持ちよい二人はボッシュとコールだったのだ。

2006年04月07日

白玉餅のぜんざい

先週のことだけど、乾物の在庫整理をしたら小豆が1合残っていた。期日がぎりぎりだったので即ぜんざいをつくって食べた。「お餅も入って、なんやら(忘れている)で、甘くてどうもすみません」というのは林家三平のコマーシャルだったなんて思い出しながらだったが、相方に言わせると「砂糖屋の前を走って通ったんとちゃうか」くらいに甘みがなかったそうな。
そんなことで、今日は自分で砂糖を入れている。ええっ、そんなにがばっと入れてええんかいな。その上に白玉粉を買いに行って、白玉ぜんざいにするって。
わたしは白玉粉って使ったことがないので、お手並み拝見することにした。耳たぶくらいにこねて湯に通して水で洗いザルにあげておく。そこまでしてくれたので、後は炊いたあずきを、椀に入れた白玉だんごの上にかけたらよいのを、うっかりとぜんざいの中に放り込んで煮立てて椀によそった。ちゃうがなと言われて、あっそうやったとしらばくれたけど、最近はなんか考えなしにやってしまうことが多々あり。気をつけなくっちゃ。おいしかったからまあいいか。両方とも半分残っているので、2・3日後にまたつくろう。
白玉餅は「鬼平犯科帳」の鬼平こと長谷川平蔵の好物である。例によって、佐藤隆介編「池波正太郎・鬼平料理帳」を開くと、春の項に「白玉餅」があった。「艶婦の毒」の一節が書き抜いてある。驟雨がきて、春雷が鳴って、京都のなじみの茶屋を出た平蔵は、小さな茶店へ飛び込む。その店の女主人のお豊の姿に平蔵の胸はさわいだ。その店でお酒をもらって、白玉餅を食べる。「あれ……意地悪(こんじょわる)なことをなさります」というお豊の言葉がすごく粋。

2006年04月08日

買い物散歩

毎日の買い物がスーパーだけというのは味気ない。なんていうほどの物を買うわけではないが、堀江とアメリカ村を通って心斎橋へと買い物に出かけた。少し風がきつかったが暖かくて散歩日和である。堀江もアメリカ村も若者がたくさん歩いていた。欲しい本はないだろうなと思いながらアメ村のアセンスに寄った。もしかしてと思ってたクラシックDVDもなし。大丸へ行ってポールのパンを買い、カレーペーストや野菜などを買った。けっこうな荷物になったが、次は東急ハンズへ行った。店舗の前でクラシック食器市というテント張りの売り場があったので、覗いてみたら印判の深めの皿があった。20年も使っていた4枚の皿のうち2枚が金属疲労みたいな感じで割れてしまったので、代わりがほしかったところだ。1枚800円ならすごく安いと思い2枚買った。一時ばからしいくらい高かったように思う。最近こういう皿って流行らないのかな。あとは野菜を入れる袋を買った。ジャガイモとタマネギをゴキブリから守るための保存袋である。毎年4月になると買う。
こうして春が来て桜が咲いているのを見たり、生活必需品を買ったりすると、「今年も花を見られたなぁ」「今年もこうやって生活できてるなぁ」なんて何十年も感無量みたいに思ってきた。今年はそんな余裕のあることを考えている余裕がない。とにかく見るべきものは見ておく、するべきことはやっておく、だけである。

2006年04月09日

1日2食で10カ月経過

1日2食を始めたのは去年の6月11日だから明日で10カ月になる。ほんと月日が経つのは早いわ(最近こればっかり)。
最初のころはストイックに本の通りやっていたが、最近少し崩れ気味だ。それでもって、体重も立ち止まっている。4キロ減のまま、あと2キロは無理な相談みたいになっている。体が軽くなった感じだったのだが、最近は重く感じる。花粉症の代わりにやってきたジンマシンのせいかもしれない。
痒いというのはどこから来るのだろう。例えばパソコンを打っているときは、両手を使っているというだけでなく痒く感じないのだ。書いたものを読み返していると痒くなる。右手にマウス、左手でぼりぼりということに相成る。そしてやがて右手でも掻いている。早く花粉症の季節が去ってラクになりたいものだ。
あと2カ月で1年なんだから、また気持ちを改めて減食に取り組もう。本はどこへいったかな。水が温かくなってきたから温冷浴(いまはお湯入りの水を肩からかけている)も再開しなければ。なんと言っても2食は固く守っているんだし。
一昨日書いた白玉粉のぜんざいやけど、今日は忘れずに白玉餅を先に器に入れて、その上から小豆を入れた。お餅よりもあっさりとしておいしい。やってもらえるからなお良し。

2006年04月10日

「辰巳芳子のことことふっくら豆料理」

この間のひよこ豆のカレーはおいしかった。乾物のひよこ豆を前の晩から水につけておいて、翌日のお昼過ぎからカレーをつくった。やっぱり豆は乾かしたのを水でもどして使わなくてはね。昔からやってる食べ方がやっぱり一番だと、カレーのうまさが証明してくれた。最近は手抜きで缶詰のひよこ豆を使っていたから反省だ。
それで豆料理の本書を台所の戸棚から出してきた。1991年発行の本ですぐに買ったと思うのだが、読み物として読んではいたけど活用してなかった。なんか親しめない雰囲気があった。例えば高級陶器店みたいな感じ。わたしは雑貨店派だからさ。
めくっていて思い出した。卯の花の作り方で、イカの足を入れたらおいしいというのをやったことがある。でもいつの間にか、エビを入れるのにもどってた。エビが入っているおからは、吉田健一の「東京の昔」に「あそこのおからは旨い。エビが入っている」という言葉があったので、それ以来やっている。
今日はせっかくあるのに使わなければもったいないと思って、作れそうな料理を探した。乾物の豆を使った料理がたくさんあるので挑戦してみよう。

2006年04月11日

雨の中、桜を求めて公園めぐり

昨日も雨、今日も雨。雨の中の桜も風情がありそうだと公園めぐりに出かけた。2面がレナウンと西教会に面している立売堀公園に見事な桜がある。雨でぐっしょりとなっており、かなり散っていた。次の阿波座南公園は明治小学校の隣にあり、近所の人たちが集まって作った池や植物のビオトープがある。ドングリ類の木々がたくさんあるのはわかっていたが、その向こう側の桜は気がついていなかった。気品ある大きい桜が行き止まりの道に面して立っている。南に向かっていくとスーパーライフの隣に新町南公園がある。ここは桜より梅雨時のクチナシがよい。
阿弥陀池筋と新なにわ筋を渡ると、大阪市公文書館の裏側にしだれ桜が2本ある。普通の花よりも少し遅れて咲くので、いまが盛りの濃いピンクの花を咲かせていた。向かいは土佐稲荷神社である。神社だけでなく前と横の公園にもたくさんの桜がある。かなり落ちていて足下がピンク色だ。水たまりで歩くのがたいへん。長堀通を渡って区役所の裏側、細野ビルの横にあるのが新町西公園。ここは大きな楠が10数本あり、見上げると大空にこんもりした葉がふんわりとしていて好きな場所だ。桜は半分くらい落ちていた。
けっこう激しく降っているときで、どこも人を見かけずに桜の空間を独占できてよかった。どこも花びらのピンクを踏んで歩けたし。水たまりへぽしゃんとはまったり。

2006年04月12日

ジョン・リカーズ「聖ヴァレンタインの劫火」

聖ヴァレンタインの劫火 (ヴィレッジブックス) ジョン リカーズ今回もYさんおすすめのヴィレッジブックス発行の本である。本屋へ行くとハヤカワ文庫、創元推理文庫、講談社文庫はしっかりと見るのだけれど、ヴィレッジブックスの棚は見落とすことが多い。ええっ、こんなにいろいろ出ているのかとびっくり。古典的ミステリファンのせいかと反省。
ボストンの私立探偵アレックス・ロークは幼なじみの警察署長デイルの依頼で、故郷のメイン州の小さな田舎町に帰ってくる。アレックスは元FBI捜査官で、以前にもデイルの依頼で事件を解決したことがある。そのときは現場に行かずにすんだが、今回は難事件で行かずにすますことはできない。薄いメタリックブルーの1969年型スティングレー・コルヴェットに乗って出かける。
事件はデイルが激しい雷雨の夜パトカーで走っているとき、突然上半身裸の男が浮かび上がったところからはじまる。足下には10数カ所を刺された全裸の女性の死体があった。男は逮捕されるが、名前も言わず、女性を刺した証拠もない。全裸の女性は看護師のアンジェラだった。
警察ではデイルが待っていた。捕まえた男は法廷でも名乗らないので、身元確認に躍起になっているという。ランチの後アレックスは留置場へ行く。そして名前を一応ニコラスとして尋問をはじめるが、ニコラスはアレックスのことをよく知っているような不気味な反応である。
他に泊まり客のいない不気味なホテルでベッドに入ると、子ども時代の思い出、両親を乗せて自分が運転していた車が追突されて両親が亡くなったこと、FBIを辞めた原因など、過去の記憶が浮かび上がる。頭痛が激しく体調が悪い中、薬を飲みながら捜査を続ける。検死官ジェマの存在がアレックスを支えるのだが、その彼女にさえ怒りをぶつけてしまうのだ。
“聖ヴァレンタイン”というのは父親も関係していた孤児院で、火事で焼け落ちて廃墟になっている。アンジェラがそこで働いていたことがわかる。だんだん事件も探偵もおどろおどろしてくる。メイン州の森がまた不気味な雰囲気で、ジョニー・デップの「スリーピー・ホロウ」を思い出した。
ジョン・リカーズはイギリスの作家で、本書は第1作である。すでに3作目が出版予定されているそうだ。イギリスの作家と知るとやっぱりみたいな感じがする。(ヴィレッジブックス 870円+税)

2006年04月13日

朝方の夢、午後の散歩、夜の作業

朝方へんな夢を見た。バスを降りたら人がずらっと並んでいて、差し出されたものになにか書いている。わたしの順番がきた。ここに○を書けと言う。次の場面になって水玉アーチストがみんなが書いた○に訂正を入れている。なんで水玉アーチストと思ったのもわからん。そのアーチストは水玉がいっぱいの座布団のようなものを掲げて、アート作品ができたと言っている。そんなもんなにがアートやねんとモンクを言ったら、寝言になって自分の耳に聞こえて目が覚めた。
午後、今日もうっとおしい天気だが、堺筋本町のポールでパンを買いたいし、その向かえにある紀伊国屋で買いたい本もある。阿波座の銀行へ寄って中央線で堺筋本町へ出た。買った本は、ノーマ・フィールド「へんな子じゃないもん」、クレイグ・ライスの「セントラル・パーク事件」、ドロシー・L・セイヤーズの2册は持ってるのを人にあげたので補充。本を買った満腹感で東急ハンズまで丼池筋を歩いた。問屋街は活気がなかった。
ハンズで椿油のいいのがあれば買おうと思ったのだが、薬局にあるのと同じ「大島椿」だったので、買わずに近くのダイコクドラッグに行った。思った通り3割引くらいであった。その分で富山の薬屋のアセモ薬を買った。

夜は会報づくり。今月はさっさと進んでいる。表紙に“○○山○○寺縁起絵巻”の最初をうまく入れることができた。送ってもらってからずっと考えていたのだが、すっとこうしようとアイデアが出てきたのだ。朝の夢の水玉アーチストなんかなんぼのもんじゃ。

2006年04月14日

ダン・ギルモア「ブログ 世界を変える個人メディア」を読みながら

去年の夏ごろ朝日新聞の書評を読んで買おうと思ったのだが、ころっと忘れていた。先日図書館で借りたのだが、それで正解だった。一度読めばいいや。すこぶる正しい見解の本だと思うのだが、わたしにはエリートの人の声に聞こえる。
最初のほうに「脅迫状メディア」という項目がある。パソコンによってだれでも手軽に出版物を創作しレイアウトできるようになった。ところがプロでない人が力を手にしたため、様々なフォントを使う傾向があり、【それは何というか、脅迫状のスタイルに、まさに瓜二つなのだ。】とある。プロが素人のすることに対する嫌悪感だと思った。その後には【ただ、「新しい声」が登場してきた、ということを考えれば、印刷のごちゃごちゃ感など大した問題ではなかった。】と続いているが。
わたし自身がもう20年近く前にパソコンを手にし、会報とかお知らせ程度であっても出版物をつくり、パソコン通信からはじまってインターネットにつながり、メイリングリストを経験し、掲示板で苦労し、サイトに日記を8年近く書き続けてきた。この自分史があるので、本書を読んでいて、スケールが違うけれども同時代を生きているという気持ちになる。
本書を読むのと同じとき(朝日新聞4月12日)に大江健三郎さんのインタビューを読んだ。記者の「Eメールはお使いですか」という質問に「Eメールの迅速なやりとりが必要な時は、若い友人に来てもらいます。・・・」とあったのには笑った。

2006年04月15日

kumikoのプロフィール

kumi.jpg名前:杉谷久美子(sugiya kumiko)
性別:女性
星座:乙女座
所属:ヴィク・ファン・クラブ(VFC)

「kumiko日記」は2006年4月15日からはじまっていますが、「VIC FAN CLUB」サイトに「KUMIKO PAGES」(kumikoのほとんど毎日ページ)として1998年9月4日から書いていたものの続きです。ブログに興味を持ってもっと読みたいと思われたらVFCサイトへどうぞ。

「VIC FAN CLUB」はアメリカ シカゴ在住の作家サラ・パレツキーの作品の主人公ヴィク(V・I・ウォーショースキー)のファンクラブです。
わたしはヴィク・ファン・クラブが1991年に発足してからずっと世話人をしています。

ヴィク・ファン・クラブに入会ご希望のかたは、こちらへ


わたしのこと
大阪市西区に長いこと住んでいます。仕事も住まいも同じです。
好きなことは、好きな本を読むこと、自分が美味しいと思うものを食べること、近所を散歩して雑草を愛でること、好きな人と会ってしゃべることです。
いまはあまり見に行ってませんが、映画も音楽も演劇もそのときどきの興味があるものを見たり聴いたりしてきました。そのストックで日記がなりたっています(笑)。

写真は2003年12月、大阪市立中央図書館で開催中の「木村蒹葭堂展」入り口で撮ったものです。まだ1日2食にする前なので太めです。
※木村蒹葭堂は江戸時代後期に大阪北堀江に住んでいた趣味人で町人学者です。さまざまな分野で業績を残しているほか、交遊の広さも人並みではありません。残されていた20年間の日記には9万人の名前が記されているそうです。

kumikoへの連絡はこちらへ

2006年04月16日

奮闘努力の甲斐あって

当ブログ「kumiko日記」を開設したのは昨日のことです。前々からMovable Typeのブログに興味を持っていた相方が設置してくれました。落ち着いたデザインが気に入ったし、カテゴリー機能があるのも便利だし、VFCサイトの「kumiko page」を全部こちらへ移転することにしました。いまようやく4月分と3月分を運んだところです。これからぼちぼち全部移転させますが、おっそっろしい量があるので忍耐仕事やけど、自分のもんなんで、ヒマヒマにがんばろう。
今日は天気が良いのにどこへも行かずにマックに向かってました。昼も夜も。触っているうちにブログの機能がどうなっているのかも、少しはわかりかけてきました。写真の入れ方もわかりました。
なお、当ブログはVFCサイトからリンクしてますし、BBSはVFCサイトにありますので、いままで通りご利用ください。過去の日記はそのまま置いておきます。「届けっ!メール」も以前通りご利用ください。
ここにもコメント入れてくださいね。よろしくお願いします。

2006年04月17日

クレイグ・ライス「セントラル・パーク事件」を読み出したら

セントラル・パーク事件 クレイグ ライス先日新刊だとばかり思って買ったクレイグ・ライス「セントラル・パーク事件」だが、新刊のはずはないのはわかっていた。なぜ買ってしまったのかというと、まだ翻訳が出てないのがあったのかな、なんて漠然と思ったのね。おしゃれな表紙だから欲しかったしね。
で、今日読みかけて、なーんだ、これ知ってるじゃん。訳者あとがきを読んで納得し、押し入れからミステリ箱を引っ張り出したら、ハヤカワポケットミステリでビンゴとハンサムのシリーズ3作とも持っておりました。本書と「七面鳥殺人事件」「エイプリル・ロビン殺人事件」(クレイグ・ライスが亡くなったあと、エド・マクベインが完成させた)。
クレイグ・ライスといえば、ジェークとヘレンのジャスタス夫妻+弁護士マローンのシリーズがオシャレで楽しくて大好きである。もちろん翻訳されたものは全部持っている。それと「スイート・ホーム殺人事件」は子どもの頃から好き。なのにビンゴとハンサムのシリーズはころっと忘れてた。3冊連続で読まなくっちゃとほくほくしている。
ニューヨークはセントラル・パークで、とっぽい赤毛で小柄なビンゴ、おっとりした背が高く美男子なカメラマンのハンサムが、通行人の写真を撮ってはカードを渡し、あとで写真を送る商売をしている。(日本でも昔は街頭写真屋さんてあったよね。わたしが子どもの頃、道頓堀で撮られた街頭写真が手許に残っている。)そこで撮った写真の背景に、行方不明の男が写っているのを発見して、探し出して連れて帰る。それからはクレイグ・ライスのことだから、話はどんどん転がって行く。(ハヤカワ文庫 820円+税)

2006年04月18日

光熱費は減ったがクリーニング代が・・・

4月になって寒いながらも真冬と比べるとだいぶ暖かい。ヒーターのガス消費量が減って喜んでいるけど、今月は年の一度のまとめクリーニング代がいる。
20%オフサービスのハガキがきたので、冬物をまとめてクリーニング屋へ持って行った。今年は寒かったからしまってあった丹前や綿入れまで出したので、洗濯物がたくさんある。一度に持てなくて二度に分けた。
クリーニング屋の女主人とはここに住み出してからの付き合いである。知り合ったころは若い娘さんだったのが、いまや老眼鏡かけてレジから出てきた伝票を点検している。猫の話をしたり、相変わらず景気が悪いという話をしていたらすぐに30分経ってしまった。散歩してからスーパーへまわって帰るつもりが、散歩は中止してスーパーのみになった。体の運動のつもりが舌の運動になってしまった。ストレスの解消にはなったかな。

2006年04月19日

目立つが勝ち

昨夜11時半頃ミクシィを開いたら、わたしが参加しているコミュニティ〈最新新庄情報〉の〈最新書き込み〉に、「今季限りでの引退を表明」とあったのでびっくりして読みにいった。東京ドームでのオリックス戦後のお立ち台で「みなさんにご報告があります。今季限りでユニフォームを脱ぐことを決めました」と挨拶したという。すでにたくさんのショックだという書き込みがあった。
あわててテレビをつけたら筑紫哲也の時間で、ちょうどスポーツニュースがはじまるところだった。ソロと満塁ホームランを打ってオリックスに勝っての、おあつらえ向きのお立ち台での挨拶だった。今年1年楽しんでやって引退するという。スターであり続けた新庄がスターのままで引退するという、彼らしい決意に共感する。1年契約だからだれに遠慮もすることないよね。
今日になって新聞やネットニュースを読むと、眉をしかめているオトナの人たちがいるようだ。“宇宙人”ってまだ言われてる。あんまり目立つから嫉妬してるのかな。
今日もさっき同じ時間にスポーツニュースを見たら、今日の新庄選手がド派手に取り上げられていた。そして今日もホームランを打ち、守備もがんばった。今年いっぱい楽しませてね。新庄ファンとしては引退は寂しいけど、自分で決めた新しい人生を頑張ってほしい。

2006年04月20日

歯医者へ行った日、セイヤーズの短編「証拠に歯向かって」を読む

歯医者に行き出してから1カ月以上経った。虫歯の詰め物と歯の断片がとれたあとが膿んでいるそうで、週に一度その歯を消毒しつつ他の歯を点検修理してもらっている。アレルギー体質と言ったら化膿止め薬はやめておこうとなって、ゆっくりと診てもらうことになったのだ。今日はきれいになってきたからと、一段階あげた治療をしてもらったが、その横の歯の今の状態をレントゲンで撮るという。カメラのついた骨組みのようなものを口に入れたら、ゲゲッとなって笑われ、フイルムだけをその歯にくっつけて撮ってもらった。前の歯医者でも言われたけど、わたしの口は小さいんだって。大口開けて笑うのにね。
さて、「証拠に歯向かって」は文字通り歯医者の事件である。ピーター卿はわたしと同じ状況になって歯医者に行く。わたしが最初に歯医者に行ってから半世紀も経って、治療方法は驚くべき進化をとげている。ピーター卿のころはさぞかしたいへんだったろう。でも、彼のことだからきっと半日貸し切りだったりするのだろう。他に客が待ってないし。歯医者が同業者にこんな事件があったと話すと、「ぼくはまだ帰らない。きみと一緒にウィンブルトンへ行くんだ。ぼくの自動車があれば・・・」と言って、事件現場へ一緒に行くのである。一度は不慮の事故死とされるが、きっかけがあり、歯医者が詳しく調べると歯の詰め物がカギになって、殺人事件だとわかる。(ピーター卿の事件簿II 顔のない男 創元推理文庫 780円+税)

2006年04月21日

留守番には「高慢と偏見」

高慢と偏見 大枚はたいて買った「高慢と偏見」のDVDだけど、まだ数回くらいしか見ていない。うちは狭いから一人でテレビやDVDを楽しめないのだ。iTunesから出る音を聴くのにイヤホンがいるねと言ってるくらいである。イヤホンまでしたくないから、たいていの場合は相方の好みにまかせている。最近マイルス・デイビスばかりかかっているので、いないときにU2なんぞをかけて折り合いをつけている。
今夜は相方が長時間のお出かけなので、もちろん「高慢と偏見」であるが、その前にメールの返信、ミクシィのコメント、掲示板の返事をして、ようやく見始めた。後半、エリザベスが伯母夫婦と旅をして、ダーシーさんが留守のペンバリーの屋敷を見学するのに立ち寄るところ。そのころの貴族や大金持ちの屋敷は公けのものみたいなものだったのね。そこへ留守のはずのダーシーさんが帰ってくる。エリザベスに結婚を断られたが忘れられず、乗り越えるぞと心に誓って庭にある池に飛び込んで、あがったところで鉢合わせとなる。礼儀正しい冷静なダーシーさんが、「ご両親はお元気ですか」と2回も聞いちゃう初々しい場面である。そこのところからもうちょっと見て、今日は満足。あとはまた今度だ。コリン・ファースは超かっこいい。

2006年04月22日

第4土曜日はVFCの日

VFCの例会は毎月第4土曜日と決めている。震災の前からやってるから11年ちょっとになる。サラ・パレツキーさんが来日されてからすぐのことだ。多いときは10人を越える人がきて賑やかだった。恋の悩みをかかえて話をしにきた人、彼氏を連れてきた人、中心になりたい人、いろいろいたが、みんないっぱい話がしたかったんだなぁ。
10周年を迎えてからはぐっと低調である。雑談するためにわざわざ出てこようという気持ちがなくなったんだろうと思うと少しさびしい。
もうやめようかと思ったり、2カ月に1回にしようと思ったりするが、やっぱり月一でやっていこうと思う。わたしがここに月に一度いて、会員が会いにこられる状態をおいておこうと思う。わたしが元気でいるかぎり。
今日はSさんと10時までおしゃべりした。雑談は体に良い。それにわたしの知らないビジネス社会のことなんかを教えてもらえた。本やコンサートの知識も追加できた。Sさんもそうだと思いたい。

2006年04月23日

アリダ・ヴァリ

今朝の新聞にアリダ・ヴァリの訃報があった。子どものころから憧れていた人がまたこの世を去っていった。アリダ・ヴァリのことを格別に美しい人だと長い間思っていたが、いま調べてみたら彼女の映画ってあんまり見ていなのだ。子どものころ家にあった「スクリーン」など、洋画雑誌の写真を見すぎたせいかもしれない。ハリウッドへ行ったときはプロデューサーが神秘的に見せようと「アリダ・ヴァリ」を「ヴァリ」として売り出そうとしたなんて記事を覚えているが、これはほんまだったのかどうかも定かでない。
好きなのは「夏の嵐」(ルキノ・ヴィスコンティ 1954)、よかったのは「書くも長き不在」(アンリ・コルビ 1960)、しっかりと覚えているのは「第三の男」(キャロル・リード 1949)の最後のシーンで並木を歩いているところ。
「アポロンの地獄」「ルナ」は映画はよかったが、どんな役で出ていたか覚えていない。「われら女性」(1953)は4人の監督による4人の女優のオムにパス映画だが、誰がどの女優の監督だったか覚えていない。ただアリダ・ヴァリがマッサージを受けながらしゃべっているシーンのみ覚えている。
こんなぐあいで他の好きな女優とは違った感じで好な女優なのだ。「第三の男」でジョゼフ・コットンを無視して歩いていく姿、「夏の嵐」でさまよい歩く姿はずっと忘れられないだろう。

2006年04月24日

義体という考えかた

今夜10時から11時半までのNHK〈「サイボーグの衝撃」立花隆が探る・SFの世界が現実に!!〉がおもしろかった。語られていることがすっと理解できたのがうれしい。
つい最近までSF的世界はわたしの関心外のところであった。家にはたくさんSF小説があるがもったいないことに、ほんの数冊しか読んだことがない。ところが、「攻殻機動隊」の映画とテレビアニメを見てあっと驚き、士郎正宗の原作コミックを読むにおよんで、サイボーグとか義体とかが身近になってきた。義体という考え方がすごく具体的にわかったみたいな気がしてきた。
今夜はその「攻殻機動隊」の映画監督押井守さんが出演された上に、「攻殻機動隊」の場面がいっぱい出てきた。その上で立花氏が日米の学者と交わした会話や、現場に出かけての発言があった。すでに事故などで失った肉体の一部を、サイボーグ化している現実があるのだ。
立花氏が「義体というのは・・・」みたいな質問をして、押井さんが「義足、義眼・・入れ歯も・・」と言うような返答をされた。わたしはそうそうと膝を叩いた。いずれ義体が普通の時代がくるはずだ。そしてまた押井さんさんは、「都市は義体だ。そして、ぼくらはすでにサイボーグなんだ」と言われた。わかる、わかる。わたしらは、すでに外部記憶装置としてのコンピュータに記憶を残しているもん、ブログとして。ちょっと言い過ぎかもしれないけど、感覚的にそうわたしは感じた。

2006年04月25日

辻原登「花はさくら木」に酔う

花はさくら木 辻原 登こんなにおもしろい小説にお目にかかることは滅多にない。土曜日にジュンク堂で買ってから人を待つ間に読み、電車で読み続け、帰ってからも読んで、翌日読み終わってからは気に入ったところを読み返した。今日になったら憑き物が落ちたような感じだけれども、楽しい小説を読んだ歓びで気持ちがよい。
朝日新聞に連載中から毎朝楽しみに読んでいて、そのことを去年の12月1日の日記「木村蒹葭堂(きむらけんかどう)展」に書いている。堀江の超文化人 木村蒹葭堂さんも本書に登場しているのだ。
十代将軍 徳川家治の時代、御側御用取次 田沼意次は江戸から京都へ行く。当時の大坂はシカゴよりも先に世界最初の先物取引をした大商業都市であった。そこの中心人物 鴻池善右衛門と幕府が手を組んでやっていこうという、先を見据えた政策を考えたのである。それには密貿易で巨万の富を得た北風をつぶさねばならない。部下の青井ほかお庭番が京都へ入り活動する。北風の娘として育った菊姫と青井の恋、菊姫と親しくつきあっている内親王の智子は後に女帝(後桜町天皇)となるお方である。その上に当時の文化人がたくさん登場する。
なんと田沼意次と町娘のかっこをした内親王智子とおつきたちが船で大坂見物にきて、天満で泊まり、翌日は道頓堀で“ふく”を食べ、芝居小屋で文楽を鑑賞するのだ。
本書を読んだ人はだれでも田沼意次ファンになること間違いなし。昔の思い人と過ごして別れていくところもなんとも言えない情感があふれる。
ただおもしろいだけではなくて学ぶところもある。こんなことを若い武士に向かって田沼が言う。【「無私の精神だよ。私利私欲のなさこそ、われわれの力の源泉だ。人のよさという意味ではないぞ。むしろ、われわれの無私は人が悪い。意地悪すぎるほどだ。田安さまのほうがよっぽど人がよい。しかし、無私の精神によって、われわれは世間をみおろす。具体的には、公平、公正な政治をおこなうこと」】。
また田沼は近松の床本を読んで思う。近松の心中ものの中での【男女の生き死にのさまは、武士道と同じ高みにまでのぼっている。と田沼は感じた。彼らは弱さから死ぬのではない。出会ってしまった、非常にいい相手に恋慕したのだという運命を引き受けて、死んでゆく。添えないから死にます、ではないのだ。】
もちろん、青井三保と菊姫の恋はすてき。内親王が恋の涙を友情の涙にみせかけることに成功したところもすてき。ああ、楽しかった。(朝日新聞社 1700円+税)

2006年04月26日

ドロシー・L・セイヤーズ「雲なす証言」を改めて楽しむ

雲なす証言 ドロシー・L. セイヤーズミクシィで「セイヤーズ読書会」コミュというのを始めた。参加者はまだ9人だけど「読書会」という名のとおり落ち着いた話し合いの場になっている。しょっちゅう読んでいる本ばかりではないので、久しぶりに読み返さなければならないのもある。それがまた楽しい。
今日は「雲なす証言」を取り上げてくれたので、そこにコメントを入れていくために読み出している。
発行年を見たら1994年である。この日記を書き出したのは1998年だから感想は書いてないはずだ(もしかして再読したとき書いているかも)。こちらへ全部移行したら検索できるのに残念だ。いま目次を全部確かめる元気がない。
「誰の死体?」に続くピーター卿シリーズ第2作である。33歳のピーター卿は「誰の死体?」での疲れを癒すためにバンターを連れ、コルシカの荒野で文明と離れた3カ月を過ごす。パリへ戻った翌朝目を覚ますと、兄ジェラルドがヨークシャーの狩猟用別荘で妹の婚約者を射殺した、という疑いで逮捕されたという知らせがあった。捜査の担当はパーカー警部である。
すぐにかけつけたピーター卿はさっそくパーカーと協力して捜査に乗り出す。ジェラルドは黙秘しているが誰かをかばっているようだ。また妹のレディ・メアリはなにを怯えているのか。
近くの農場主を訪ねると虐げられた美しい妻がいるが、犬をけしかけられ這々の体で逃げ帰る。また、聞き込みにまわって、バンターともどもムアのあぜ道で沼にはまって九死に一生を得る。ロンドンで過激派の集まりに女性の知り合いと行き、そこで怪しい奴を見つけて追いかけるが、撃たれた上に道路に置いてあった家具にぶつかって救急車で運ばれたりと、体を張っての捜査になる。
レディ・メアリは新時代の女性として、戦争中はボランティアで従軍看護婦をやり、戦後は過激派の事務仕事をしたりと活動して恋人もいた。そういうこともだんだんわかっていく。
兄にも黙秘をとおす理由があり貴族としての誇りを持つ男性とわかる。母の先代公妃の賢さがとても目立つし、バンターも大活躍だった。パーカーはメアリに首ったけになってしまう。(創元推理文庫 税込み600円)

2006年04月27日

真っ赤なトマト

ポランの宅配で今年最初のトマトが届いた。完熟のおいしいトマトが、これから夏の終わりまで毎週食べられると思うとうれしい。真夏の狂おしい暑さの昼間に冷えたトマトをかじる快楽を思うとにんまりする。少々高いけど、缶コーヒーなんかを自販機で買って飲むと思えば安いものだ。
今日はトマトにいちばん似合うバジルの苗を植えた。これが夏の準備のとっかかりである。次はコリアンダーの苗を見つけなきゃ。
まずはキャベツとトマトのサラダ、アボカドとトマトのサラダ、マッシュルームとトマトのサラダ、なんて考えはじめるときりがない。たまねぎともよく合うのよね。秋から春へはプチトマトをけっこう利用しているが、やっぱりトマトは夏のもの。
夏になると、ずっと昔に母親の実家の畑で、自分でもいで食べた青臭いトマトを思い出す。ちぎった情景まではっきりと覚えている。それまでにトマトを食べた記憶がないんだよね。食べてないはずはないのにね。青臭さが強烈だったんだな。

2006年04月28日

服を買わずに本を買う

夕方田舎パンを買いに堺筋本町のポールに行った。真ん前に紀伊国屋書店があるからね。先週の土曜日にまだ出てなかったイアン・ランキン「影と陰」が、もうあるだろうと思ったからだ。あった、ありました、来てよかったと、セイヤーズの在庫がない(誰かに読ませようとあげたので)のと、「ミステリマガジン」6月号を買った。
さっそく帰りの地下鉄のホームで「影と陰」を読み始めた。ジョン・リーバス警部、今回はどんな事件だろうと思ったら、いやに共感するところがのっけからあるじゃないの。
日曜日に週末の最後を過ごすためのパーティが恋人のライアンの家である。リーバスは昨日の土曜日はパーティに着ていく服を買いに出かけたのだが、値札にたじろぎ、代わりに書物を何冊か買い求めた。そのうちの1冊はライアンのために買ったのだが、自分が読みたくなり、代わりに花とチョコレートを持って行く。そしたらライアンはユリの花が嫌いだし、ダイエットで四苦八苦していたのを忘れていたという次第。
わたしも着るものを買わないとみんな古びている。しかもカジュアルしかないのでよその家に行く時はナンギである。家にいると着るものいらないもんね。お金はちょろちょろと本代に消えて行く。

2006年04月29日

新町、北堀江、南船場、雑貨店めぐり

暖かくなったら散歩しようとSさんに約束していたのを果たすべく、今日はお気に入りのお店めぐりをすることになった。
2時に西大橋で待ち合わせて、新町アロハドライブに向かうと雨が降ってきた。店主のユリさんとなんやかやしゃべって、Sさんが紙袋いろいろ(旧東ドイツのとか)を買って、画廊と髪屋のアンポポさんに寄って、浪速筋のズッケロへ。以前黒いネコの人形を買ったところである。ここで買ったのは裁縫セット(写真)。すぐ東へ行くとチャルカである。ここでゆっくりとお茶して、また紙類その他をあれこれ買い、外へ出ると雨はやんでいたので南船場方面へ。旧新町橋のところにあるアンズは古いビルの2階にある。急な階段を登ると別世界だ。この前きたときはピンク+ブルーのマフラーを買ったのが友人たちに好評だった。今回はこの夏に向けて自然素材の網袋を買った(また袋物買うたんかと言われそうなので、まだ相方には言うてない、ばれるまで黙っている(笑))。その他は先日会ったYさんの娘さんたちへの贈り物に可愛らし物を買った。ピンクの缶にいろいろと詰めてもらったのだが、我ながら気の利いたのができたと思う。自己満足だが。
それで買い物はお腹いっぱいとなり、南船場の町はお店に入らずのぞいただけ。気になっていた難波神社裏の古本と雑貨の店の場所を確認したので次回の楽しみとする。
5時過ぎに四ツ橋駅前で別れてスーパーへ寄って帰った。足は疲れたが気持ちは元気いっぱい、戦利品を持ち帰った気分で買い物を披露した。よくしゃべりよく歩いた半日だった。

2006年04月30日

初夏の幸をいただいて、がぜんはりきる

今日は暖かかった。初夏の陽気。洗濯物が気持ちよく乾く。
お昼ごろに和歌山のMさんから宅配便が届いた。大きな段ボール箱に、フキ、木の芽、青じそ、ミント、ローリエの緑濃い植物がどっさり入っている。ローリエはぶら下げて、ミントはひとつかみガラス瓶に活け、あとはお風呂に入れる。青じそはキャベツとキュウリといっしょに塩揉みして即席漬け。フキの茎は生節と炊いて、葉っぱはチリメンジャコと佃煮ふうに。晩ご飯の献立を組み立ててから、それぞれを少しずつアロハドライブさんにお裾分け。帰りにライフで生節などを買った。
まずは寒天をつくって冷やし、フキの葉っぱを茹でて水につけてからじっくりと炊いた。それから茎と生節を炊いて、みそ汁の実は若布、あとは冷や奴(青じそと茗荷をつけて)と即席漬けだが、すらすらと仕事がはかどり気持ちよかった。もちろんおいしかった。食後はミントティー。

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