散歩に出た相方から電話があり、アメリカ村のレコード店にリップ リグ パニックのCDがあるけど買っておこうかと言う。そういえば去年中にアルバム全てがCD化されるという話をどこかで読んだのを思い出した。そのときは懐かしいなと思い、見たら買うかなとは思っていたのだが、ころっと忘れていた。
買ってきたCD「I'M COLD +」のジャケットが懐かしい。ピカソのリトグラフでランボーの肖像(だと思う)である。さっそく聴いたんだけど、忘れていてはじめて聴くような気分だ。ドン・チェリーの出番が多い。
リップ リグ パニックのコンサートに行ったのは80年代半ばで、厚生年金会館中ホールだった。70年代後半からパンク・ニューウェーブを聴いていて、いろいろなバンドのライブに行ったけど、これほど知性があると思ったバンドは他になかった。そして第一級のユーモアも。
舞台にはクラシックの雰囲気でピアノが置かれ、正装した少年が出てきて静かにピアノを弾きはじめた。10分くらいするとネナ・チェリーがエプロン姿で箒とバケツを持って出てきて、エネルギッシュに踊り歌う。それから全員揃ってのにぎやかな演奏。途中からネナのお父さんのドン・チェリーが出てきて笛やポケットトランペットを吹きまくった。楽しい夜だったなぁ。
バンドの解散は早かったように思う。ドン.チェリーは1995年に亡くなった。レコードを持っていたけどCDの時代になって処分してしまっていた。いま聴いて懐かしむよりも新しい音と出会ったようである。