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ドロシー・L・セイヤーズ「不自然な死」

不自然な死 ドロシー・L. セイヤーズ「kumiko 日記」(旧「kumikoのほとんど毎日ページ」)を書き出したのは1998年だから、ドロシー・L・セイヤーズの作品が創元推理文庫が発行されはじめてからかなり経っている。日記を書き出してから発行されたものは感想を書いている。途中で中断かとすごくやきもきした「学寮祭の夜」については、1999年に大切にしてきた「大学祭の夜」を全部コピーしたことを書いている。これはたしか15人くらいの人にコピー代金をもらって送った。「学寮祭の夜」として発行されたのは2001年であった。
さて、長編3作目の「不自然な死」を読み終えた。買ったときだけしか読んでなかったので新鮮だった。わたしはどっちかと言うと、ピーター卿とハリエット・ヴェインの出会い(「毒を食らわば」)と、それによってピーター卿もハリエットも変わっていく、人生の物語になる後半が好きなのだ。最初のほうのピーター卿はちょっと軽薄で、最初から読んでいたら途中で放り出したかもしれないと思っていた。でも、今回読み返してみてそれはないとわかった。
ソーホーの料理店でピーター卿とパーカーが食事しながら話していると、横のテーブルで話が耳に入った若い男が声をかける。医者の責任について話していたときで、自分の例を聞いてほしいと言う。彼は医師で小さな田舎町で開業したが、癌の患者が自分の診たてより早く亡くなったのをおかしく思い解剖を申し出た。結果は不審なことは発見できず、彼はその町にいられなくなりロンドンにきている。
ピンときたピーター卿がさっそく動きだし、パーカーをせかして警察が調べはじめるようにする。遺産をもらった姪は問題はないのか、聞き込み代理人のクリンプスンさんがその町に行き聞き込みをはじめる。また弁護士に遺産相続の新しい法律を聞く。その間に姪の周りの女性たちが死んでいく。自然死のように見せかけた殺人である。解決が見えてきたときの、最初の医師の言葉がおもしろかった。
わたしはミステリーが好きで、主にハードボイルド私立探偵小説ファンだけど、古い本格探偵小説も好きだ。でも動機とか殺人方法とか密室とかが苦手で、作品の雰囲気や登場人物の人となりやおしゃべりが好きなのだ。セイヤーズの作品はわたしの好みを100パーセント満足させてくれる。(創元推理文庫 600円+税)

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コメント (1)

kazoo:

たぶんドロシー・L・セイヤーズも読む事になるんでしょうね。ほんとに本の世界っていいですよね。どこかに書いてあった何回でも読み返すという気持ち分かりますよ。

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2006年05月09日 23:55に投稿されたエントリーのページです。

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