サラ・パレツキーのV・I・ウォーショースキー(ヴィク)シリーズ第1巻が翻訳されたのは1985年だから、もう20年以上も前のことだ。徐々に女性たちに浸透していき、5年ほどで日本の真面目な女性読者たちの憧れの的となった。1991年にヴィク・ファン・クラブ(VFC)が発足した。今年の11月で15年になる。作品はハードボイルド私立探偵小説だが、読者もVFC会員もミステリーファンを超えて広がっていった。
VFCができてからサラ・パレツキー来日の1984年くらいまで、4F(いまでは知る人も少ない、主人公、作家、翻訳家、読者が女性の意味)という言葉が流行り、強い女の代表として語られた。その強い女ヴィクの名を掲げたグループVFCは、珍しい動物のようにマスコミに紹介されていた。さまざまな新聞と女性誌に名前が載った。当然そのように振る舞う人もいたけれども、おおかたは真面目な読書家であり、仕事と育児をこなしている人たちである。
最近になってミクシィで「サラ・パレツキー コミュ」をやりはじめたが、ここに参加されている人たちの「はじめまして」の挨拶を読んでも、VFC会員と同じような真面目さを感じる。参加人数は少ないが、これから読書する人がパソコンを持ったらもっと増えるだろうと思う。
またミクシィの話だが、「戦う女性代表者たち」というコミュに入った。ここに戦う女性代表者たちとして名前を挙げられているのは、日本のコミックからがほとんどだ。ヴィクも他の女性探偵もいない。まだ翻訳ミステリーを読む層がミクシィに入っていないせいもあるだろうが、戦う女性が外国人である時代は終わったのかもしれない。それはうれしいことだよね。あらあら、そんなことを言ってたらVFCの存在理由がなくなるやん(笑)。それはね、ヴィクとわたしらは人種を超えて深い絆で結ばれてるから大丈夫なのよ。