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イアン・ランキン「影と陰」

影と陰 イアン ランキンイアン・ランキンのジョン・リーバス警部シリーズは第8作「黒と青」がいちばん最初に翻訳され、次に第7作「血の流れるままに」が翻訳された。作品の年代順に年を取っていくので、けっこういい年になっているリーバス警部とつきあってきたわけだ。それが長編6冊(いま出ているのは7冊)読んだところで、最初のから読めることになった。ありがたいけど、最初から順番に読みたかったなぁ。いやいや翻訳で読めるだけでもありがたいです。
というわけで読み出した第2作「影と陰」は7作以降の緻密な構成には及ばないが、犯罪を徹底的に調べ上げる態度は同じである。リーバスの性格や生活もいまと同じである。いまも死にそうにしんどそうだが、10年から15年前だって同じように酒とタバコとコーヒーと無茶な食生活なのだ。
「影と陰」を読み終えた。リーバスは女友達のライアンの家で同席の人たちと話を合わせられず、気まずい思いをするが、その夜はライアンの部屋に泊まる。そのころ殺人が行われ、また別にエジンバラ郊外の建設現場では、ティンエイジャーの死体が穴の底に投げ混まれ埋められた。
翌月曜日の朝、殺人があった現場は見捨てられた住宅団地だった。ホームレスが侵入し不法占拠している部屋に、麻薬を打った若い男の死体があった。死体の側にはローソクがあり壁に黒魔術の奇怪な絵が描いてある。署へ帰ったリーバスに若い女性トレーシーから電話があった。殺された若者は自分は殺されたと言ったという。
一方、警察署へもどると主任警視のワトソンから呼び出され、麻薬撲滅キャンペーンの一員となるように言われる。でかけた集まりにはエジンバラの実業家や法律家が集まっていて、リーバスは居心地の悪い思いをする。
部下のブライアン・ホームズはロンドン大学へ入学したものの、8カ月で北へもどってきて警察官になった。リーバスにこき使われてアタマにきているが、無視されている。恋人の図書館員ネルは事件のとばっちりで怪我をする。
そんなこんなでリーバスが調べ出した事件と、著名人たちが関わってくる巧みな構成に、はまってしまうと読むのをやめられない。(ハヤカワ文庫 780円+税)

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コメント (8)

kazoo:

こんばんわ。黒と青読み始めました。はまりますね。よい本を紹介してくれてありがとう。

kumiko:

「黒と青」おもしろいでしょ。
リーバス警部のシリーズたくさん出ているから楽しんでください。

kazoo:

ですね。kumikoさんの解説がとても良いのも影響しているかもしれません。同じ本ばかり何度も読んでいて新刊にはなかなか手が伸びませんでした。テレビを押入れにしまって読書三昧です。ではまた。

kazoo:

度々すいません。図書館でそこにあるだけ借りてきてすっかり中毒です。黒と青、読み終わりました。

kumiko:

すっかりイアン・ランキンのとりこになりはりましたね。
リーバス警部は気になる存在ですよね。

kazoo:

そうですね。気になって困ります(笑)清濁併せ持ったリーバスに人間味をたいへん感じますね。話の終わり方も何かを無理やり解決させるのではなくて、そこにずっと大切な何かが漂っている感じが良いですね。

kazoo:

あいも変わらずリーバスです。フレッシュマーケット読み終わりました。これから紐と十字架を読みます。家族にも伝染していますよ。仕事の合間に途切れ途切れだったので、中盤はやや手間取りましたがラストはいっきに読みきりました。

kazoo:

正直、紐と十字架にはショックを受けた。こんな過去があったなんて。それとバラバラに読んでいるせいかシボーンとジルが頭の中でごっちゃなります。今はあの警察学校に潜入捜査をしている話に入ってます。時々、リーバス警部になりきっている自分を発見します。

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2006年05月01日 00:09に投稿されたエントリーのページです。

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