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「芸術新潮」6月号 特集 芭蕉から蕪村へ 俳画は遊ぶ

辻原登さんの「花はさくら木」を読んだら、京都へ来た田沼意次のまわりに、蕪村や画家たちが集まってにぎやかである。京から大坂へ船で行くのもいっしょだ。うちの近所の中央図書館横に石碑がある堀江の木村蒹葭堂も、蕪村と同時代の人だったと知った。楽しい読書だった。
蕪村の句は素晴らしいと思うけれどきちんと読んでいない。折々にカッコいいなモダンだなと思うくらいである。本書をさっさと買ってきたのは、いくらかでも蕪村の勉強になるかなと思ったから。読み出したらいくらかどころかたいへん勉強になった。とってもおしゃれだわ、蕪村。
俳画というものは、わたし的に解釈すると、お金をかけないおしゃれということになるかな。
其角の「乞食哉(こじきかな)天地を着たる夏衣(なつごろも)」の句がホームレスのおっちゃんが川端でなにかしている絵にある。俳画は風流だけではないし、現実への抗議をするものでもない。人間がありのまま生きているのを肯定している態度がよい。其角というと、わたしとしては忠臣蔵である。大高源吾と橋の上で会い「年の瀬や水の流れと人の身は」と其角が詠むと「明日待たるるその宝船」と大高源吾が返す。翌日は討ち入りの日でなのである。

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2006年06月15日 22:30に投稿されたエントリーのページです。

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