最初のシーンからクライマックスのよう。ヴィクは土手の途中までおりたところで閃光を見て体を伏せる。そして悲鳴もあげられないほどの激痛を肩に感じる。目の前の工場が燃えている。ヴィクは工場主ザマーがそこにいるはずと必死で錠を開けようとするが、気がついて携帯で911に電話する。消防の男たちに助けだされて指令車の助手席に座ったとき、「ミズ・W。何やってんだ、こんなとこで」とコンラッドの声がした。ああ、なつかしいコンラッド、昔のヴィクの恋人である。
コンラッドが家まで送ってきて話を聞こうとする。彼はサウス・シカゴの警邏隊長になっており、火災があった場所は彼の管轄区域だ。サウス・シカゴを離れて25年にもなるじゃないかと言うコンラッドに「・・・この街ではね、生まれ育った場所が生涯ついてまわるの」と答えるヴィク。
ヴィクがサウス・シカゴに行ったのは、母校の恩師で高校の女子バスケット部のマクファーレンコーチが病気になり代わりを頼まれたからだ。バスケット部員の生徒に、母親が働く工場がいやがらせにあっているのを調べてほしいと頼まれる。その工場を調べはじめたところで、頼んだ母親に圧力がかかり手を引いてくれと言い出す。なにがあったのかヴィクは調べずにはいられない。
一方、地元の大企業にバスケット部への寄付を頼みにいくと、社長の孫息子が好意を持って当たってくれるが、会社幹部には無視される。
ヴィクは自分がそうであったように、少女たちがバスケットで奨学金を受けて大学に行くことで、貧しさから抜け出す道があることを教えようと思う。そこでの火災と怪我である。
恋人のジャーナリスト モレルはアフガンで銃弾が当たって重傷を負い、シカゴにもどって療養している。そこへ昔からの友人の女性ジャーナリスト マーシナがやってきて泊まりこんでいる。マーシナはサウス・シカゴを取材したいとヴィクに同行するが、華やかで人に接するのがうまく少女たちの関心も得るし、ヴィクは自分の嫉妬心に悩まされる。マーシナはバスケットの生徒エイプリルの父親ロメオから話を聞くと言って彼のトラックに乗り込み関係を持つ。
やがて殺人事件がおき、マーシナがまきこまれる。マーシナの匂いを追って愛犬ミッチが大活躍するシーンもある。
今回はコントレーラスさんもよく登場して元気のよいところを見せる。モレルの傷がだんだん癒えてきているようでよかった。コンラッドはイヤミも言うけど、いままでの他の警官ほどでないし、ヴィクをちゃんと認めているからよかった。モレルとコンラッドとコントレーラスさんがヴィクの部屋で話をするところがおもしろかった。
最後にダロウからバン1台分の花が贈られたところは泣けた。「きみがまだ死んでいないと知って喜んでいる。ダロウ」だって。
それからうれしかったこと。ヴィクはiBookを使っている。しかも「わたしのマック」と言っている。ふふふ。