あと3日で新作「ウィンディ・ストリート」(原題 Fire Sale)が読める。その前にもう一度「ブラック・リスト」を読んでおこう。
9.11以後のアメリカの様子はテレビや新聞・雑誌のたくさんの記事で伝えられ、あれっと思うような人までが愛国者になっていた。いまでは驚くようなことが数年前のアメリカで語られ支持されたのだ。サラ・パレツキーはその空気の中を正気で生きてきた。本書を読めば柔軟な思想と堅固な意志を持って生きている人だと理解できる。
ヴィクの恋人フリージャーナリストのモレルはアフガンに取材に行ったままである。その身を案じてヴィクは眠れない日々を過ごしつつ、仕事に熱心に取り組むことで気持ちをまぎらわしている。そこへ金融関係の調査依頼先ダロウ・グレアムから、いつもの仕事でなく母親の屋敷付近で不審なことがあるので調べてほしいと依頼があった。ダロウの母ジェラルディン・グレアムは「ER」のカーターの祖母を思い出させる、大金持ちで尊大な人だが、過去に大きな傷を負っていた。息子のダロウの苦しい過去も明かされていく。
ヴィクが屋敷のまわりを調べると池に黒人男性の死体を発見する。殺されたのは優秀なジャーナリストだった。男性の家族から調査を依頼されて調べ始めると、ダロウから母親の調査から手を引くように指示が来る。また調査中に無人の屋敷に金持ちの少女がエジプト移民の少年をかくまっているのも発見する。
複雑に絡み合った過去と現在、50年代赤狩りの時代と現在の愛国者法をからませて、ヴィクが愛国者法で逮捕されかねない状況が描かれる。遠い赤狩りの時代、その時代に生きた人たちの愛と憎しみが、いま現在につながってくる。(早川書房 2200円+税)
コメント (2)
こんばんは、おひさしぶりです。
ヴィクの「ウィンディ・ストリート」の記事を書いたので、
トラック・バックさせてください。
元気なヴィクにあえて嬉しいです(*^o^*)
投稿者: リラ | 2006年12月16日 23:38
日時: 2006年12月16日 23:38
たしか以前トラックバックしてくださいましたよね。
あのあと、ブログ全部を消してしまったのです。
それでどなたかもわからず失礼しました。
どうぞ、トラックバックしてください。
よろしくお願いします。
リラさんのブログ、明日ゆっくりと読ませていただきますね。
投稿者: kumiko | 2006年12月17日 01:31
日時: 2006年12月17日 01:31