ちょっと義理ある人に花束のネット注文をした。ネットで花を贈るのははじめてである。グーグル検索のいちばん上のオーバチェア広告から、1番目が法人向けだったので2番目をクリックして所定の手続きをしたのだが、ふっと思い出し笑いをしてしまった。
ずっと昔読んだフランソワーズ・サガンの小説、なんていったかしら、そうそう「素晴らしい雲」だ。ニューヨークにいるヒロインのジョゼが夫とのごたごたを逃れて発作的にパリに帰り、フランスの田舎に一軒家を借りる。たまたまニューヨークにいた古い友人の作家ベルナールはジョゼの夫とパリへ帰るはめになる。リッツホテルに泊まっている夫は私立探偵を雇うが、ベルナールはそれより早くジョゼの居場所をつきとめる。なんでと聞かれてベルナールは、君がすることをしたまでだと答える。電話帳を開けて不動産屋の最初のところに電話したのさ。だけど、なんで2番目なの? その答えは「はじめの電話がお話中だったのよ」。