
会期は10月15日までと長いのだけれど、そのうちと思っている間に終わってしまうことが多いので、思い立ったときにと今日の夕方天王寺の大阪市立美術館へ行ってきた。ふだんは5時までだが、土曜日だけ7時までやっている。6時過ぎに入ったので1時間弱しかいられなかったけれど、素晴らしい絵に出合えてよかった。
スペインというより全ヨーロッパの思想と芸術が重くのしかかってくるような美術展だった。絵を見ていて誰の絵と思わなかったのが不思議だ。ゴヤの作品は一室にあって、それは特に個性を放っていたが、他の作家のはそれぞれというよりは、ヨーロッパの思想が絵になったような感じでせまってきた。ヤン・ブリューゲルなど違う絵もあったが。
そういう見方とは別に好きなのは厨房画(ボデ ゴン)と分類された台所や食べ物の絵と花の絵だ。それは見事な花の絵があって絵はがきを買ってしまったが、ベルヴェデーレの作品で解説によると、その後の花の絵の手本となったそうだ。赤を中心にした花の集合体の一番下に「天上の青」色の朝顔がある。
やっぱりゴヤはすごかった。肖像画の素晴らしさは言うまでもないが、「魔女の飛翔」におどろいた。おそろしい絵である。
混んでいると聞いていたが、この時間は空いていて、6時半を過ぎるともうすぐ閉館というアナウンスがあってざわつきはしたが、展示室一部屋を一人で見ているときもあり、すごく贅沢な時間を持ててよかった。
外へ出て階段を下りて行くと新世界である。数年ぶりの新世界は明るく変わっていた。パチンコ屋が減って食べ物屋が増えている。並んで待つ人がいる満員の店と空いている店があるのが対照的。じゃんじゃん横町へ出て、そこそこ混んでいる店で焼き鳥と串カツを食べてビールを飲んだ。最後にお餅を揚げてもらったのがおいしかった。