先日の日曜日のNHK日曜美術館で「箱」の特集をやると、新聞のテレビ欄にあったのを見たとたんに郷愁のような思いがよぎった。「箱」が好きなのに、ここには箱というほどのものがない。古いブリキの箱は玄関で小銭や鍵やハンコなどの小物を入れてある。もう一個のブリキ箱には古い写真がしまってある。あとは猫や花のゴム印を入れたのとくらいで、その他は書類箱である。それと本のつまった段ボール箱ね。いつのまにこうなってしもたんかな。
テレビのほうは尾形光琳の大きめな箱が映し出されていた。美しい絵のある扇面が貼ってある外側、中段のしきりにも箱の底にも絵がある。もう忘れかけたが螺鈿の箱もあったような。作られたときはちゃんと用をたしていただろうけど、もう美術品になってしまっている。デュシャンの作品がつまったトランクのような箱は、欲しいけど置くとこがないわ(笑)。その後に紹介された現代の箱のようなものには興味がわかなかった。
子どものときは箱が好きで、お菓子箱に千代紙を貼付けたお気に入りの箱に、着せ替え人形を入れていた。千代紙や絵はがきなどを入れる箱も持っていた。リボンや端切れを入れた箱もあった。みんなどこかへ置き忘れていまの生活があるんだなぁ。
いま目の前にあるパソコンは箱と言ってしまえば箱だろう。特にマックミニは小さくて可愛い箱である。これを毎日眺めているからそれでいいのかな。