いまジム・トンプスンの「グリフターズ」を読んでいるのだが、おもしろいだけではない、なんとも言えないため息の出る小説である。
読んでいるうちに主人公ロイがジョン・キューザックの姿とかぶってきた。映画「グリフターズ/詐欺師たち」の内容はほとんど忘れてしまったけど、ジョン・キューザックの顔は忘れていない。この映画の原作がジム・トンプスンであることも、ジム・トンプスンという名も当時は知らなかった。いま復刊された文庫本で知って記憶をたどっても、なんかけったいな映画だったとしか思い出せないのである。だから今度DVDを借りてきて見なきゃいけない。
ところで、この映画よりもジョン・キューザックが印象に残っているのが「セイ・エニシング」である。つまらない青春映画だったが、彼の笑顔と白いTシャツの上にレインコートを引っ掛けた姿が忘れられない。こちらはそんなことをしても似合わない年齢というのに真似したりした。そして後生大事にジョン・キューザックという名前を覚えていた。スターになってたくさん映画があるのがうれしい。