一昨日(10月30日)の朝日新聞に「核兵器」というテーマでエマニュエル・トッド氏と論説主幹の若宮啓文氏との対談が載っていた。検索したら毎日新聞にも3回の連載記事があるそうなので、来日中なのかな。
エマニュエル・トッドという名前をはじめて知ったので、さきに紹介を読んだら、フランスの人類・歴史学者で「帝国以後」など著作もたくさんある人である。ふんふんと読んできて、最後に作家ポール・ニザンの孫とあったのでびっくりした。あの「アデン・アラビア」の、そしてサルトルの親友だったニザンに子孫が存在してたなんて・・・。
わたしがポール・ニザンを知ったのはいつごろだろう。サルトルの書いたもので知ったのだろうか。「アデン・アラビア」が出版され、あの言葉「ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとはだれにも言わせまい。」が有名になったから知ったのだろうか。この言葉の魔術で青春の人だったみたいな気持ちでいたのかしら。
さて、トッド氏は実際的な思想家という感じで好感を持った。人類・歴史学者が発する言葉としては異例ではないかしら。堂々と日本は核を持てばよいと言っている。日本の平和主義者からしたら、ただ反発があるだけかもしれないけど、これは考えるべき意見だと思って読んだ。もちろん単に核を持つというだけのことではない。
それで当然「核の廃絶こそ国民共通の願い」と言っている若宮氏とは話が合わないのだが、最後に韓国との間の島の問題で「この種の紛争解決にはお互いがより高い視点に立つこと・・・北方領土でも・・・」と発言して、若宮氏は「トッドさんが平和主義者であることがわかりました(笑い)」と対談を終わらせている。ちょっとしんどい終わらせかたやったな(笑)。