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ジョン・スウェッド「So what マイルス・デイヴィスの生涯」を読み出す

マイルス・デイヴィスの生涯 ジョン スウェッド4月に中山康樹の「超ジャズ入門」を読んだのがはじまりで、ジャズに関する本をぼちぼち読んでいる。平岡正明の「チャーリー・パーカーの芸術」の感想は10月15日に書いた。そのあと同じ著者による「ジャズ的」と「マイルス・デヴィスの芸術」を読んだ。
そしたらマイルス・デイヴィスという人の偉大さがわかってきたのだけれど、ものすごく平岡正明に引っ張っていかれるような気がして(笑)、ちょっと一休みにしていた。だから普通の伝記を読みたくなって本書を読み出したというわけ。しかし普通なんていうほうがおかしいよね。ものすごい時間と労力をはらって書いた本がただ客観的なんてありえない。
読み出したら最初からマイルスに惹かれてうなりながら読んでいる。生まれからはじまって両親のこと、子ども時代のこと、最初の恋人=妻アイリーンのことを背景に、マイルスの音楽修行が書かれている。裕福な歯科医の息子としてニューヨークのジュリアード音楽院に入学する。学費と家賃の他に小遣いを与えられた恵まれた環境が、他のミュージシャンと違うところ。マイルスの生涯を克明にたどりながら、社会背景やできことをえがいている。佳境に入るのはまだこれからだ。
1930年代にスゥイングジャズは全米をとりこにした。ところが新たに登場したビ・バップはニューヨークという地域に限定されたものだった。知識人たちはバップに向き合わざるを得ず、激しい討論が交わされたという。
おもしろかったので引用すると【たとえば1947年にニューヨークを訪れた、自称、戦前からのジャズファンのシモーヌ・ド・ボーヴォワールにとって、ビ・バップは意味も内容もない抽象的な表現主義にしか映らなかった。】
ボーヴォワールはハーレムのナイトクラブにリチャード・ライトと立ち寄ったとき、30分もいないで店を後にしたそうだ。これははじめて知った。わたしはボーヴォワールがネルソン・アルグレンと恋をしてアメリカへ行ったことは自伝「女ざかり」などで読んであこがれていたけど、こんなこともあったんだと、30年以上経って知ったわけだ。その反面、若い作家のジャック・ケルアックがその抽象性ゆえにビ・バップに爽快感を覚えたという。
すごい本だ。また挿入されている写真がみんな素敵で、マイルスの良きファンでなかったわたしだが、本書と写真で改めてファンになる。もちろん最近はCDもよく聴いている。

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コメント (3)

kazoo:

こんばんわ。ありますよね心ワシ掴みにされることって。僕はディランのビデオ(ドントルックバック)にやられました。何も恐れるものなどないのだという若い彼に強く惹かれました。または、レイチャールズの映画なんかもかなり心を揺さぶるものがありました。マイルスにも興味湧きました。

kumiko:

私はあんまりフォークやブルースは知らないのですが、チケットがまわってきてボブ・ディランの大阪城ホールコンサートに行ったことがあります。
ほんの目の前で見たディランの目つきはすごかった。

kazoo:

そうですか。自分は浜松のアクトシティーに行きました。こんな地方によく来てくれたなという感じでした。淡々と歌って帰っていきました。かっこよかったです。

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2006年11月21日 00:07に投稿されたエントリーのページです。

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