最近はお昼ご飯を食べながらNHK朝の連続ドラマ「芋たこなんきん」の再放送を見る。12時45分からなのを今日は10分くらい早くテレビをつけた。この時間は日本列島のどこかを著名人が訪ねる番組をやっているのだが、今日は伊豆の修善寺温泉だった。いかにも観光地ぽいなと思って見ていたら、突然見たことのある少女の顔の絵が・・・。「内藤ルネやん」と叫ぶとすぐに、ここには内藤ルネさんが住んでおられて「内藤ルネ人形美術館」があると紹介があり、今度はルネさんご自身のご登場である。柔らかい態度で静かに話すルネさんをほーっと見つめていた。
実はわたしはルネさんを女性とばかり思い込んでいたのだ。戦後の少女雑誌「ひまわり」「それいゆ」の後期に頭角を現したルネさんは、1932年愛知県で生まれた。20歳のときに中原淳一に呼ばれて上京し、ひまわり社に入り雑誌の編集の手伝いをしながらイラストを描きはじめる。その後「ジュニアそれいゆ」が発刊されて主要メンバーになり活躍がはじまるのだが、わたしはその途中で少女ものから卒業してしまった。それであまりルネさんの活躍を知らないで過ごしたのだが、1978年にルネさん企画編集の「薔薇の小部屋」(夏・秋)2冊を買ったことからルネファンになった。この2冊には少女のエッセンスがぎっしりとつまっている。
数年前の日記に「薔薇の小部屋」のことを書いたとき、検索してメールをくださったかたと友だちになったのだが、彼女のメールにルネさんのことを「彼」とあったので、あれっ、男性だったのかと気づいた。なんと何十年も勘違いしていたのだ。いまごろになって「薔薇の小部屋」の編集は男性の仕事だと納得している。
「内藤ルネ自伝 すべてを失くして—転落のあとに」を読もうと思いながらまだ読んでいないのだが、目次だけでも波乱の生涯を送られた様子がうかがえる。いろんなことを通り過ぎたからこその今日の穏やかさだなと感じた。