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ジョゼフィーン・プール文 アンジェラ・バレット絵「アンネ・フランク」と「白雪姫」

絵本 アンネ・フランク ジョゼフィーン プールうら若き少女のころ、知り合いの男の子が「労演」でアルバイトをしていたので、よく会場へ遊びにいって芝居中にロビーでおしゃべりしていた。調べたら1957年のことなのだが、劇団民芸「アンネの日記」が産経会館であった。わたしは吉行和子が初舞台のアンネを見たのだが、大阪では吉行和子と三井美奈のダブルキャストだったと思う。評判になったのはアンネに抜擢された三井美奈だった。その日、受付に立っていると目の前をとんでもない美しい少女が通った。つんと顔をあげて姿勢がよいのでよけいに背が高くて、白っぽいコートを着ていた。三井美奈はいまでも覚えているくらいの美少女だった。はい、前置きでした。

ジョゼフィーン・プール文 アンジェラ・バレット絵「アンネ・フランク」の表紙を見たとき、そんな思い出がよぎるのと同時に「この絵見たことある」と思った。本書を読めばわかるが、表紙の3人の少女はユダヤ人である印(Joodと記した星形の黄色いマーク)を胸につけさせられて、映画館のざわめきを後ろにしている。思い出したのは同じ2人の文と絵の「白雪姫」だ。
「アンネの日記」をいまさら読むなんてと思ったが、本書は日記ではなくて「アンネ・フランク」なのだ。客観的に歴史とアンネと家族の身に起こったことが述べられている。ヒトラー軍がオランダに侵入し、ユダヤ人の味方をすると危険だとすぐに悟ったオランダ人たちはユダヤ人排斥をはじめる。一家は父の助手ミープの手を借りて隠れ家で暮らすことになる。可愛がっていた猫との別れ、隠れ家にもう一家族が合流して、少年ペーターとの恋。戦争が終わりに近づくころ報奨金欲しさの通報で一家はつかまってしまう。その夜、訪れたミーナは残された日記を引き出しにしまう。感傷を抑えた文章と絵が素晴らしい絵本だ。
「白雪姫」のほうだけど、この絵本はものすごく好きでよく眺めている。白雪姫も継母も美しくて見飽きないが、もっとすごいのは森である。ヨーロッパの深い森はこんなのかと思う。森の中を駈けて継母から逃げる白雪姫のまわりを動物たちが同行する絵がすごい。(「アンネ・フランク」あすなろ書房 1500円+税 「白雪姫」ブックローン出版 1500円税込))

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2006年12月16日 00:50に投稿されたエントリーのページです。

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