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幻の雑誌「白鳥」と内田静枝編「長沢節」

長沢節 伝説のファッション・イラストレーター 内田 静枝生まれ育った家があって、子ども時代のものがそのまま置いてある人っているんだろうなぁ。わたしは子ども時代に何度も引っ越している上に、古い物に未練を持たない性格もあって、なんにも残っていない。ドロシー・L・セイヤーズ「大学祭の夜」だけを、なにがあっても持って歩いてきた。
いま、これだけは持っていたらどんなによかったかと思えるものに、雑誌「白鳥」がある。その前に中原淳一大好き少女だったときの「ひまわり」は、国書刊行会が復刻したのを買ったが、思い出にひたった後は手放してしまった。
「白鳥」のほうは知っている人が周りにいなくて、ひたすら思い出だけだったのが、最近ミクシィの「昔 素敵な少女雑誌があった」というコミュニティができて渇きが癒された。たくさんの少女雑誌名の中に「白鳥」があったのだ。そこで覚えていることを書き連ねたら、手応えのある返信をいただけた上に、お正月にはお年玉として長沢節が描いた号の表紙をアップしてくださった。その後も、わたしが覚えていると言った長沢節のイラストがついている名作物語の、ドストエフスキー「白痴」、アンデルセン「即興詩人」、コレット「青麦」のページも載せてくださった。この挿絵を再び見ることができるなんて思っていなかったから、ものすごくうれしくてふわふわしてしまった。
それで、本棚から長沢節の著書「弱いから好き」と内田静枝編「長沢節 伝説のイラストレーター」を出して、この2冊の本を大切にしていると書いたところである。
「白鳥」の時代からずっと後に、雑誌「装苑」で長沢節の名前を見ておどろき喜んだのは言うまでもない。それからずーっと彼がお亡くなりになった後もファンである。「長沢節 伝説のイラストレーター」には、彼の住んでいた部屋や服や彼の愛した物がいっぱい出てきて、いとおしいような気持ちになる。(河出書房新社 1800円+税)

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2007年01月28日 01:19に投稿されたエントリーのページです。

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